給湯器の凍結防止はどうしたらいい? 〜種類別・凍結防止対策法〜

寒い季節が近づいてくると心配なのが、給湯器の凍結でしょう。家事に洗面にお風呂に…と毎日使用するお湯が出なくなったら大変です。給湯器の凍結を引き起こす前に、原因や予防方法を知って対策をしましょう。給湯器の種類別にご紹介します。

目次

  1. 電気温水器・エコキュートの凍結防止
  2. ガス給湯器の凍結防止
  3. 石油給湯器の凍結防止
  4. 凍結した場合の対処・注意点

1.電気温水器・エコキュートの凍結防止

1-1.電気温水器とエコキュートの違い

オール電化住宅などで用いられている「電気温水器」と「エコキュート」は、全く同じものではなく異なる特徴を持っています。

電気温水器は、オール電化住宅やマンションで以前から使用されている給湯システムです。

電気料金が割安になる深夜の電力を使用してお湯を温めて、貯蔵タンクにためるというシンプルな方法を用い、ガス給湯器よりも光熱費が安いのがメリットといわれています。

そして、電気温水器よりもさらに安いのがエコキュートで、電気温水器よりも効率的で省エネを実現した給湯システムです。

エコキュートは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンクユニット」がセットになっているシステムで、電気給湯器と同様に電気代の安い深夜にお湯を沸かします。

ただし、電力だけではなく空気中に含まれている「熱」を集めて電力で圧縮(ヒートポンプ)し、その力でお湯を沸かすので電気温水器よりも電気代が約1/3になるようです。

電気温水器は、室内の床に置くタイプ・壁にかけるタイプ・調理台の上に置くタイプなどがあり、大型になると室内の床下や屋外に設置します。

エコキュートは、エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットと貯蔵タンクの二つを設置しなければならないので、一般的には屋外に設置されているようです。

1-2.電気温水器とエコキュートの凍結防止対策

電気温水器やエコキュートを使用している場合、寒くなると凍結が心配になるでしょう。

凍結防止対策としては以下のような方法を行ってください。

  • 風呂配管の凍結防止(フルオートだけ)…入浴後にお風呂のお湯を全部抜かず、浴槽の循環口から10㎝ほどの高さまでお湯をはっておく。(気温が約3度より下がると、自動的にポンプで循環し配管の凍結を防止)
  • 給水・給湯配管の凍結防止…リモコンで湯温を「水」にし、給湯栓を少し開けて水を流しておく。(水滴がポタポタと落ちる程度)
  • 貯湯ユニット部 給水・給湯配管の凍結防止…配管に直接冷たい風が当たると熱を奪われ配管温度が下がるため、メーカーで売っている化粧カバーを付ける。もしくは、囲いや風よけなどを付けて風が当たらないようにする。
  • 各配管のチェック…断熱材に覆われている配管に破損などがないかをチェックし、破損している場合は早めに修理をする。また、保温材や毛布などを巻いて保温する。

※使用している給湯器の種類によって異なる場合があるので、取り扱い説明書をご覧ください。

2.ガス給湯器の凍結防止

マンションなどの集合住宅から一戸建てまで、現在日本で使用されている給湯器のなかで一番大きなシェアを占めているのが、ガス給湯器です。

ガス給湯器には2種類あり、「貯湯式給湯器」と「瞬間式給湯器」があります。

それぞれの仕組みは…

  •  貯湯式給湯器…タンク内に入っている水をガスで熱してお湯に変える構造で、本体に蛇口が付いていてそのままお湯を出せる。
  • 瞬間式給湯器…台所付近に設置される小型の給湯器。本体から直接伸びたシャワー口を含む給湯配管からお湯を出す「元止め式」と、本体と給湯場所が離れているので給湯配管をして蛇口の開閉により給湯する「先止め式」がある。

冬場は、暖かい地域でも給水・給湯の配管の水が凍結することがあります。

極端に気温が低い(−15度以下)日や、−15度以上の気温でも風の強い日には注意が必要です。

2-2.ガス給湯器の凍結防止対策

給湯器の電源プラグは抜かない

ガス給湯器には、自動的に機器内を保温する凍結予防ヒーターが付いています。

気温が0℃近くになると自動的にヒーターのスイッチが入り保温するため、電源プラグがコンセントに差し込まれているかを確認してください。

また、浴槽の残り湯を循環口より5㎝以上ある状態にしましょう。(外気温を感知して自動的にポンプ運転を行うため)

給湯栓から水を出す

リモコンの運転スイッチを切り(ない場合はガス栓を閉める)、浴槽に排水栓をして、1分間に約400mlの水を浴槽に流してください。たまった水は洗濯などに使いましょう。

本体の水抜きをする

長期間ガス給湯器を使用しない場合は、凍結防止のために給湯器本体の水抜きをします。

取り扱い説明書を見ながら自分で行うか、最寄りのガスショップに依頼しましょう。

※使用している給湯器の種類によって異なる場合があるので、取り扱い説明書をご覧ください。

3.石油給湯器の凍結防止

石油給湯器とは、石油(灯油)バーナーによって水をお湯にする給湯器のことを指します。

ガス給湯器と比較するとランニングコストが安く、浴槽などの多量給湯に用いられているようです。

蛇口をひねればすぐに着火してお湯がでる瞬間式と、瞬間式よりもコストが安いセミ貯湯式があります。

3-1.石油給湯器の凍結防止対策

  • ガス給湯器と同様に、外気温が0℃近くになると運凍結予防ヒーターの運転スイッチが入り、自動的に保温します。電源プラグはコンセントに差し込んでおきましょう。
  • 外気温が0℃近くになると、サーモスタットの働きで、自動的にポンプが作動します。浴槽の循環口よりも15㎝以上の高さまで水がある状態にしておきましょう。

※ 使用している給湯器の種類によって異なる場合があるので、取り扱い説明書をご覧ください。

4.凍結した場合の対処・注意点

もし、給湯器が凍結してしまったら、どうしたらよいのでしょうか。対処法や注意点をご紹介します。

4-1.電気温水器・エコキュートの場合

基本的には、凍結部分が溶けるのを待ちます。

天気の日であれば、太陽が昇るにつれ気温も上昇し、お昼頃には水が出てくるでしょう。

また、凍結が疑われる配管にタオルや雑巾をかけて、ゆっくりお湯をかけたり、ドライヤーの温風を当てたりする方法もあります。

熱湯は管の破損につながるのでやめましょう。

4-2.ガス給湯器の場合

給湯器のリモコンを「切る」にして、電気温水器などの場合と同様、お昼になって気温が上昇し自然解凍するまで待ちます。

給湯栓から水が出るようになったら、給湯器や配管から水漏れがしていないかチェックしてから使うようにしましょう。

4-3.石油給湯器の場合

電気やガスの給湯器と同様に、気温が上がって凍結が自然解凍するまで待ちましょう。凍結したまま運転はしないようにしてください。

給湯器によっても異なりますが、基本的には機器には凍結防止機能が付いています。

しかし、露出している配管は凍結してしまいがちなので、もし凍結したら絶対にそのまま使わず、自然に解凍するのを待つのがベストです。

お湯をかけるときには、タオルなどを巻いた上から「ぬるま湯でゆっくり」かけるようにしてください。

5.まとめ

いかがでしたか?

給湯器が凍結してしまったら、お湯が使えないので不便でしょう。

凍結しないようにするには、寒くなる前にしっかりと凍結対策を行うことが大切です。

そこで、

  1. 電気温水器・エコキュートの凍結防止
  2. ガス給湯器の凍結防止
  3. 石油給湯器の凍結防止
  4. 凍結した場合の対処・注意点

以上の情報をご紹介しました。

最近では、自動的に凍結防止機能が付いている機器が多いのですが、やはりそとに露出している配管などもチェックして風よけを付けたり、毛布などを巻いたりなどの地道な処置も必要です。

寒くなってから慌てないように、早めに凍結防止対策を行いましょう!