給湯器から異臭がする! 臭いは故障や寿命が原因で交換や修理が必要

給湯器は毎日の暮らしに密着し、必要なときにお湯を沸かしてくれます。いつも使うものだから、異常やトラブルが起こることなど考えない方も多いでしょう。しかし、給湯器は耐用年数や寿命があるもので、時期が近づくにつれ、異臭が起こる場合があります。

「給湯器の異臭はどんなもの?」「危険だと分かる臭いとは?」など、給湯器の異常にかんする疑問は自然と生じるものです。異臭といっても、臭いの種類はさまざまなものがあります。中には危険なものもあるため、給湯器の異常については知っておくべきでしょう。

今回は、給湯器の臭いについてご紹介します。

  1. 給湯器が臭い
  2. 給湯器が臭いときに確認すること
  3. 給湯器について
  4. 給湯器の修理・交換について
  5. 給湯器の異臭や故障でよくある質問

この記事を読むことで、給湯器に起こる得る異臭について理解を深めることができ、早めに対処するきっかけとなるでしょう。交換や修理などの知識も身につけ、安全に使えるようにしてください。

1.給湯器が臭い

給湯器の臭いが発生する場所や原因などをご紹介します。

1-1.どこがどんな状態なのか?

給湯器の臭いは、本体周辺から発生します。不完全燃焼や故障などが発生し、異臭が起こるのです。臭いにもさまざまな種類があり、原因によって異なります。

1-2.給湯器が臭い主な原因とは?

給湯器が臭う原因は、大きく分けて2つです。プロパンガスの残量不足とガス漏(も)れが関連しています。ガスは漏(も)れることを想定し、臭いをつけてあるため、異常が起こった場合に異臭となるのです。ガス漏(も)れはすぐにガス会社に連絡し、対処してもらわなければなりません。

1-3.給湯器の異臭にかんする危険性・注意点

給湯器はガスを使うため、ガス漏(も)れしている箇所から引火する恐れがあります。火災や爆発といった事故も想定し、迅速な対応が必要でしょう。給湯器は素人判断で操作しては危険です。ガス会社に連絡してください。また、ガス漏(も)れが起こった場合にすぐ気がつくように、警報機などの設置をおすすめします。

2.給湯器が臭いときに確認すること

給湯器から臭いがするときは、いくつか確認すべきことがあります。自己判断で触ると危険な場合もあるため、あらかじめ知識は持っておきましょう。

2-1.臭いの種類

給湯器から発生する臭いはいくつかの種類があります。

2-1-1.ガスの臭い

ガスの臭いは、ガス漏(も)れを示すものです。ただし、プロパンガスを使用している場合は、前述したとおり、プロパンガスの残量不足の可能性もあります。

2-1-2.酸っぱい臭い

酸性の臭いは、給湯器本体に異常が起こっていることを示します。排気口に近づき、目がチカチカとする状態であれば、交換や修理が必要です。

2-1-3.こげ臭い

こげ臭いのは、給湯器内部のほこりが蓄積した状態で、不完全燃焼の恐れがあります。不完全燃焼は発火する危険性もあるため、早めに対処すべきです。

2-2.煙の発生はないか?

煙と異臭の発生は、不完全燃焼が原因です。異臭がしたら、煙にも注目してください。交換や修理が求められます。無理に使い続けるのは危険です。

2-3.ガス漏(も)れのチェック

ガス漏(も)れはすぐにガス会社に連絡し、対処すべき問題です。ガス漏(も)れしているかどうかは、下記を参考にしてチェックしてください。

  • 本体とゴム管・配管の接続部分の異常や腐食
  • 給湯器内分の水漏(も)れ
  • ゴム管の穴
  • 金属の腐食

自分で判断しにくい場合もあるため、ガス会社への連絡をすると同時にチェックするようにしましょう。

2-4.給湯器の臭いがするときにやってはいけないこと

給湯器が臭いときは、無理に使うと危険です。ガスが部屋にこもり、一酸化炭素中毒になるケースもあります。臭いと感じたら、すぐに窓を開けるなど換気をしてください。

2-5.業者に連絡すべき症状とは?

煙と臭いがある・こげ臭い・酸っぱい臭いなど、いずれの場合も迅速に業者またはガス会社へ連絡してください。 エラー表示が出ている場合は、合わせて報告しましょう。臭いと同時に、異音がする場合も故障があると想定できます。なるべく早めに対応してください。

3.給湯器について

給湯器には寿命や耐用年数があるとお伝えしました。給湯器について詳しくご紹介します。

3-1.給湯器にはどんな種類があるのか?

ガス給湯器以外に、電気給湯器・石油給湯器・ハイブリッド給湯器があります。ガス給湯器は省スペースで本体価格はリーズナブルですが、光熱費がかかる傾向にあるでしょう。電気給湯器は、夜間の光熱費が安い時間帯に貯湯する仕組みです。石油給湯器は灯油を熱源とし、灯油貯蔵タンクを設置しなければなりません。灯油の価格は変動があるため、光熱費にばらつきが出ることもあります。ハイブリッド給湯器は初期費用がかかるデメリットがありますが、電気とガスの2つを熱源としている省エネ設計です。

3-2.給湯器の故障

臭い以外にも、給湯器の故障を示すサインはあります。お湯が出ない・温度にばらつきがある・異音・白濁などです。いずれも給湯器にトラブルがあることが想定されるため、原因を探ることが大切でしょう。寿命や交換時期を迎えている可能性もあります。

3-3.給湯器の耐用年数や寿命とは?

給湯器は突然壊れると困るものです。耐用年数や寿命は覚えておき、なるべく異常が出る前に交換をすることが理想でしょう。
一般的に、給湯器の耐用年数は10年です。寿命が近づくにつれ、エラーや故障が増えてきます。早めに交換をしておけば安心です。

4.給湯器の修理・交換について

給湯器の寿命や耐用年数についてご紹介しました。故障が続くようなら、修理や交換を考えなければなりません。

4-1.給湯器の修理

給湯器は、部品保有期間が製造終了より10年が目安となっています。購入後まもない製品であれば、修理対応が望ましいでしょう。しかし、10年が経過したものや耐用年数が近いものについては、修理より交換の方が安心です。1箇所を修理しても、ほかの部分に異常が発生する可能性も否定できないでしょう。

4-2.給湯器を交換するのはどんな場合か?

不完全燃焼が発生している場合、本体が新しくても交換が望ましいでしょう。部品交換などの修理対応が難しい故障もあります。業者とよく相談し、交換すべきか検討してください。

4-3.給湯器の修理・交換費用

修理費用は、内容によって異なります。下記を参考にしてください。

  • 燃焼部分 2万〜3万円
  • 電気系統 5,000〜4万5,000円
  • センサー・安全装置 7,500〜3万8,000円
  • リモコンなど 1万5,000〜3万8,000円

本体を新しいものに交換する場合、本体価格と工事費用がかかります。本体の種類により変わるため、あらかじめ見積もりで確認しておきましょう。

4-4.給湯器の修理・交換業者選びのポイント

給湯器は毎日の暮らしになくてはならないものですから、迅速かつ丁寧な対応を心がけている業者が安心です。即日設置可能で、給湯器の修理や交換実績が豊富であることも基準となります。ガスなどの取り扱いにかんする資格者が在籍し、設置工事に自信を持っていることも、給湯器の修理や交換をスムーズに行うためには重要でしょう。工事後のアフターフォローもしっかりしているか確認してください。

5.給湯器の異臭や故障でよくある質問

給湯器の臭いは心配になることも多く、知識がなければ見逃してしまうこともあります。質問集を参考にしてみてください。

Q.新しい給湯器なのに臭いがする。
A.不完全燃焼以外で考えられるのは、設置工事の際に使った油の成分が臭いの原因になっていることです。異常ではない場合もありますが、設置工事をした業者に確認すべきでしょう。

Q.ガス漏(も)れが起こった場合にすべきことは?
A.ガスの元栓を閉めてください。ガスが供給されないため、一時的にガス漏(も)れを止めることができます。しかし、ガス会社への連絡は迅速に行いましょう。

Q.給湯器の交換を安くしたい。
A.業者の見積もりを比較し、安い業者を探すのも1つの方法です。しかし、工事内容やアフターフォローはしっかり確認してください。工事後のトラブルが起こった際に自費で対応しなければならないのであれば、かえって高くつく結果となるでしょう。

Q.エラーコードが頻繁に出るのは故障や寿命のサイン?
A.寿命が近づいた場合、エラーコードが頻繁に出るようになります。修理対応が可能な故障もありますが、耐用年数を迎えるころなら、交換が理想でしょう。

まとめ

給湯器は日々の暮らしに密着したもので、故障によってお湯が出ないと困るものです。給湯器の異常があると異臭が発生し、臭いにも種類があります。こげ臭い・酸っぱい臭い・ガス臭いなどがあり、中には煙を伴うものもあるのです。煙が同時に発生する異臭は、不完全燃焼が起こっているサインと捉(とら)えてください。そのまま使わず、業者またはガス会社へ連絡しましょう。ガス臭い場合も、ガス漏(も)れを示すもので、引火による爆発が起こる危険性もあります。ガスの元栓を閉め、すぐにガス会社へ連絡してください。給湯器の耐用年数や寿命は、10年とされています。故障やエラーコードが頻繁に出るようなら、修理より交換が望ましいでしょう。給湯器交換工事は、設置工事実績豊富な業者に依頼し、アフターフォローがしっかりしているかを確認することが大切です。