給湯器から煙が出る原因は? 故障の対処法を詳しく解説!

給湯器は、いつでも使いたいときにお湯を使えることで、毎日の暮らしを豊かにしてくれるものですよね。しかし、使用頻度が高いために、故障などを起こしやすいのも事実でしょう。たとえば、給湯器から煙が出る場合は特に注意してください。慌てず、適切な対応をすることで危険を避け、安全を確保できるのです。

今回は、給湯器から煙が出る場合について、正しい対処方法と修理・交換に関する必要な知識を解説します。

  1. 給湯器から煙が出ると危険な状態?
  2. 給湯器から煙が出たときの対応について
  3. 給湯器から煙が出たときの修理・交換について
  4. 給湯器から煙が出ることに関するよくある質問

この記事を読むことで、給湯器から煙が出た場合でも何をするべきか分かるので、落ち着いて対応ができます。まずは、記事をじっくり読んで参考にしてください。

1.給湯器から煙が出ると危険な状態?

最初に、給湯器から煙が出る状態について解説します。主な原因や危険性・注意点などを確認しましょう。

1-1.煙が出るのはどこから? どんな状態?

給湯器から煙が出ている場合、どこからどんな状態で出ているか確認しましょう。古いガス小型瞬間湯沸かし器は、着火不良が起こりやすく不完全燃焼を起こして煙が出ることがあるので気をつけてください。また、給湯器のタイプにかかわらず10年以上使用している給湯器も注意が必要です。経年変化により、内部の部品が劣化して故障し、煙が出る原因になることがあります。

1-2.給湯器から煙が出る主な原因は?

給湯器から煙が出る場合、次のような原因を考えることができます。

  • 不完全燃焼を起こしている
  • 給湯器内部に異物(害虫やゴミなど)が入り燃焼している
  • 空焚(からだ)きをした

1-3.給湯器から煙が出ることの危険性や注意点

給湯器は、通常は使用中に煙が出ることはありません。白い煙が出ているように見える場合は、水蒸気であることが多いものです。しかし、明らかに水蒸気以外の煙(灰色・黒色など)が出ているときは、故障や不具合が起きていることを意味しています。煙が出ている場合は、使用を中止し速やかに業者に連絡してください。

給湯器から煙が出ているのは危険な状態なんですね。
はい。気温の低い日に白い煙が出ている場合は水蒸気ですが、黒や灰色の煙が出て嫌な臭いがする場合は、すぐに給湯器の使用を停止してください。

2.給湯器から煙が出たときの対応について

給湯器から煙が出たときの対応について学びましょう。慌てずに対応するためにも、必要な知識を身につけておくことが大切です。

2-1.給湯器から煙が出たらまずやるべきこと

給湯器から煙が出ている場合、慌てずに以下の内容を素早くチェックしましょう。

  • 異常な臭いがあるか
  • 煙の色はどうか
  • ガス漏(も)れの可能性はないか

なお、給湯器の電源をオフにしてからガス栓を閉じておきましょう。

2-2.煙が出るときにやってはいけないことや注意点

煙が出ているときには、そのまま使い続けることは危険です。また、周囲で火を使わないようにしましょう。たとえば、タバコを吸うことは厳禁です。万が一ガス漏(も)れが発生していた場合、引火して大事故につながる恐れがあります。なお、慌てて水をかけないようにしましょう。水をかけるとガス給湯器は火が消えて不完全燃焼が起こる可能性があります。電気給湯器でもショートの原因になるのでやめましょう。

2-3.業者に連絡するべき症状について

以下のような症状があるときは業者に連絡して指示を仰ぎ、早急に対応してもらいましょう。なお、自己判断での対応は危険なのでやめてください。

  • 黒い煙が出る
  • 給湯器の上部周囲が黒く汚れている
  • 異常なにおいがある
使用を止めて、すぐに業者に連絡しなければいけないんですね。
はい。そのまま給湯器を使い続けてはいけません。

3.給湯器から煙が出たときの修理・交換について

給湯器から煙が出た場合、修理もしくは交換を検討することになります。修理や交換にかかる費用や業者の選び方など、詳しく解説しましょう。

3-1.給湯器の修理について

給湯器から煙が出た場合でも、修理で直ることがあります。しかし、煙が出るような故障は、給湯器内部で大きな問題が起きている可能性が高いでしょう。きちんと修理するためにも、業者が持ち帰って原因を調べる必要があるのです。修理期間はお風呂などでお湯が使えなくなるので、スーパー銭湯の利用など、対応を考えてください。

3-2.給湯器を交換すべき場合とは?

以下のようなときは、給湯器の交換をすべきでしょう。特に、古い給湯器の場合は、買い替えのタイミングと考えることも必要です。

  • 現在の給湯器の機能に不満がある
  • 業者が見積もった修理費用が予想より高い
  • 修理用部品がメーカーでも欠品していて修理ができない
  • 給湯器を購入してから10年以上経過している

3-3.給湯器の修理・交換の依頼について

給湯器の修理や交換は、信頼できる販売業者に依頼しましょう。まずは、業者の問い合わせ窓口に連絡し、状況を説明してください。具体的な症状を伝えることで、業者がとりあえずの対応策を教えてくれます。また、できるだけ早く点検に来てもらいましょう。状況に応じ、修理か交換、いずれかの見積もり依頼をしてください。

3-4.給湯器の修理・交換の費用について

給湯器の修理でも、簡単な部品交換だけなら数千円で済みます。しかし、貯湯ユニットなど大きな部品交換を伴う修理は、数万~20万円程度かかることもあるでしょう。修理不可との判断で新規購入・交換となった場合は、新しい給湯器の価格+取り付け工事費用+古い給湯器の撤去費用で、数十万~100万円程度が相場となります。

3-5.給湯器の修理・交換を依頼する業者の選び方

給湯器の修理や交換は、以下の条件を満たし、安心して依頼できる業者を選びましょう。

  • 給湯器の修理・交換で豊富な実績がある
  • 給湯器の状況に応じて適切なアドバイスを行っている
  • 故障時の無料診断を行っている
  • 見積もりを無料で行っている
  • 修理費用・交換工事費用がリーズナブル
  • 対応が迅速で丁寧
  • 担当者の感じがよく顧客からも評判がいい
  • トラブル対応力が優れている
  • 保証やアフターフォローが充実している

3-6.給湯器の修理・交換に関する問い合わせ先

給湯器の修理や交換の問い合わせは、メーカーや販売業者の「お客様相談窓口」などになります。親切な販売業者なら、24時間受け付けが可能な問い合わせ窓口をホームページに用意しているものです。

8年以上使い続けた給湯器は交換がおすすめなんですね。
はい。業者と相談して、交換日や方法を決めましょう。

4.給湯器から煙が出ることに関するよくある質問

最後に、給湯器から煙が出ることに関するよくある質問に回答します。安全・確実に対処するためにも、それぞれ確認しておきましょう。

Q.給湯器から煙が出て気分が悪くなった場合の対応は?
A.まずは、窓や戸を開放し、すぐに換気をしてください。給湯器が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生している可能性があります。風とおしのいい場所に移り、しばらく様子を見ても症状が改善しない場合は、必ず病院を受診してください。一酸化炭素中毒は、時間が経過してからも症状が重くなる場合があるので注意しましょう。

Q.煙が出て故障した給湯器は処分するしかありませんか?
A.給湯器から煙が出る場合、内部に何らかの問題を抱えていることが多く、修理もしくは交換対応が必要になります。部品交換で対応できる場合は、処分しなくても大丈夫です。しかし、修理不可との判断が出た場合は、安全のために速やかに処分しましょう。

Q.長年使用した給湯器が煙が出やすくなる理由は?
A.給湯器の内部部品が劣化し、着火不良などで不完全燃焼を起こしやすくなるからです。また、接続部分のすき間ができて異物が入り込み、燃焼することもあります。特に、購入依頼、定期チェックをしていない給湯器は注意しましょう。10年以上使用した給湯器は寿命と考え、交換がおすすめです。

Q.保証期間内の給湯器から煙が出た場合は無料で修理できますか?
A.通常の使用方法で煙が出た場合は、業者にすぐに連絡し、修理をしてもらいましょう。保証期間内ならば、無料で修理できるはずです。なお、給湯器がリコール(製品不良のための無料回収・修理)の対象となっていることもあるので確認してください。

Q.給湯器の取り付けミスで煙が出ることはありますか?
A.十分な知識を持っていない人が給湯器の取り付けや交換をした場合は、注意が必要です。配管間違いや電気の接続ミスなどを起こしている場合があります。煙が出るなど、給湯器の異常が出る原因となるため、必ず業者に依頼してください。

まとめ

今回は、給湯器から煙が出ることについて詳しく解説しました。煙が出る状態は、何らかの異常を示していることに違いありません。慌てず対処するためにも、正しい知識を身につけておくことが大切です。まずは、換気を確保し、安全に配慮してください。給湯器の継続使用は危険なので中止し、早急に業者に連絡して対応を依頼しましょう。なお、給湯器は修理もしくは交換が必要な状態です。場合によっては、修理よりも新しいものに交換するほうが安く上がることもあるため、業者によく相談してください。