
電気温水器の寿命について知りたい方へ! 交換・故障したときの対処法
電気でお湯を沸かすことができる“電気温水器”。生活には欠かせません。電気温水器はいったいどのくらい長持ちするのか、寿命について知りたい人も多いでしょう。
もし電気温水器が故障した場合、どうすればよいのか、お湯が出ないときの対処法についても詳しく説明します。電気温水器の耐用年数をチェックし、上手に使い続けていきましょう。
1.電気温水器の寿命について
費用がかからない深夜電力を利用し、タンクに貯めた水を沸かし、使いたいときにいくらでも使うことができる便利な「電気温水器」。電気温水器の寿命について詳しく説明します。寿命を知っておけば壊れる前にメンテナンス・買い替えができるでしょう。
1-1.平均寿命は15~20年ほど
電気温水器の種類にもよりますが、基本的に平均寿命はおよそ15年~20年となっています。中には20年以上も使い続けられる電気温水器もありますが、15年以上経過するとだいぶスムーズに動かなくなることがほとんどです。
もし、自宅にある電気温水器が15念以上経過しているなら異常がないかどうか確認することをオススメします。故障する危険性が非常に高くなっているので修理できる状態のときにしておかないとお金が余計にかかってしまうでしょう。
できれば、費用削減のために買い換えるよりも安い費用のうちに修理やメンテナンスをしておきたいものです。定期的にメンテナンスを行えば、もっと寿命が延びますし、簡単に故障することもありません。
1-2.使用条件によって寿命が変わる
新しい電気温水器に買い換えることになると30万~60万は必要になるでしょう。どれくらい貯水できるのかによってタンクの大きさも変わり費用も違いますが、数十万は考えておいた方がよいです。使用条件によっては買い替えが必要になるケースもあるでしょう。基本的な寿命は15年~20年ほどですが、使用条件が悪いと10年程度で故障してしまうこともあるので注意してください。
例えば、頻繁に電源を点けたり切ったりしたり、1回の使用時間が長いなどの条件で使うと寿命が短くなります。電気温水器の寿命が15年以上続くからといって安心してはいけません。少しでも異常がみられた場合はすぐに点検することをオススメします。放置するとついにお湯が出ない状態になり、生活に困ってしまうでしょう。
1-3.メンテナンス次第で20年以上使える
電気温水器を使っている家庭の中には使い始めてから20年以上経過しているのに一回も故障したことがない方もたくさんいらっしゃいます。20年以上使い続けるために何もしていなかったわけではなく、上手に使ったり、定期的にメンテナンス・点検をおこなったりと工夫をしていたそうです。
きちんと正しい方法で使い、メンテナンスをおこなっていれば電気温水器は長持ちします。使ってまだ1年未満なのにすぐ壊れてしまった人はほとんどが間違った使い方をしていたか、または不良品だったかのどちらかです。取扱説明書をきちんと読み、正しい方法で使うのも寿命を延ばすポイントになるかもしれませんね。
2.交換が必要になる症状をチェック!
2-1.お湯が出ない・加熱しなくなる
では、どのような症状が出たら交換が必要になるのでしょうか。主な故障として挙げられるのは“お湯が出ない”“加熱しない”といった症状です。スイッチを点けても一向にお湯が沸かない、タンクの中に入っているお湯が出ないようであればどこか故障している恐れがあります。
事前に変な音がしたり、スムーズにお湯が出なくなるといった症状が出れば未然に故障を防げますが、突然起こることがほとんどなので交換の予測は非常に難しいです。故障した場合はすぐにメーカーの人に来てもらい点検してもらってください。点検の結果によっては一部の部品を交換するか、または買い替えなければならないのか適切な選択をアドバイスしてくれるでしょう。
2-2.貯水タンクが腐食し水が漏れる
基本、外に設置することになる貯水タンクは雨風にさらされている状態です。そのため、腐敗が進行する恐れがあります。腐敗が悪化すると水が貯水タンクから漏れ始めるでしょう。貯水タンクの漏水はすぐに改善しなければなりません。修理できる範囲内であればそれほど費用はかかりませんが、交換しなければならないとなると数十万円はかかってしまうでしょう。
できるだけ修理で済ませるためにも貯水タンクに異常がないかどうか確認することが大切です。いつ故障するのかわからないので使っている電気温水器の耐用年数を確認し、そろそろ寿命かな…と思ったときにチェックしてみましょう。そこで意外と何か見つかるかもしれません。何か異常がみられた場合は取扱説明書を見て確認し、もしそこにも書かれていないようならメーカーに相談してみましょう。適切な判断と処置が電気温水器の寿命を延ばしてくれます。
3.交換・修理を依頼する際の注意点
3-1.交換・修理どちらがよいの?
電気温水器の「交換」「修理」どちらを選択した方がお得なの?と疑問に思う人が多いですが、適切な方法はどちらかになるのが第一優先です。交換が必要なケースであれば交換ですし、修理で十分間に合うなら修理を選択した方が費用が抑えられます。しかし、20年以上も使い続けている電気温水器の修理を行う際、すでに部品が作られていないケースがほとんどです。そのような場合は修理できませんし、場合によっては新しく部品を作るための費用がかかってしまうでしょう。
逆に丸ごと交換した方がお得になるケースもあります。どちらがお得かどうかはしっかりメーカー・業者と話し合い、決めてください。
3-2.アフターケアがしっかりしている業者を選ぶ
電気温水器がいきなり故障すると生活に困るのでできるだけ早めの修理・交換を希望します。しかし、急いで業者に依頼すると大切なことを見落とすおそれがあります。見積書を確認していなかったり、工事日程や内容の認識違いなどさまざまなトラブルを引き起こしかねません。よって、たとえ急いでいても確認すべきところはしっかり目を通してください。
また、“アフターケアがしっかりしている業者”に依頼するとよいですよ。設置した後、何か困ったことが起こってもすぐに駆けつけて解決してくれますし、その修理にかかる費用はまったくかかりません。業者に修理・交換を依頼する場合は安心して依頼できる業者かどうか口コミや評判をチェックしましょう。
まとめ
電気温水器の寿命や耐用年数、交換が必要になる症状、故障したときの対処法について説明しましたがいかがでしたでしょうか。できるだけ故障を防ぐためには定期的なメンテナンスが必要になります。使っている電気温水器の耐用年数・寿命を把握すると“交換時期”もある程度わかってくるので必ず知っておいてください。
- 平均寿命は15年~20年
- 使用条件によって寿命が変わる
- メンテナンスにより寿命は延びる
- お湯が出ない、加熱しないときが交換の目安
- 貯水タンクの漏水がみられた場合も交換が必要
- 状況、費用によって交換・修理を決める
- アフターケアがしっかりしている業者を選ぶ
いつまでも長く電気温水器を使い続けるためにも知っておくべき知識を身につけておきましょう。そうすれば上手に使うことができ、20年以上も使い続けられます。