
ガス給湯器の温度設定ができない! 原因と変更する方法は?
現在のガス給湯器は、温度を細かく調節できる機能がついています。しかし、古いガス給湯器の場合は、一定の温度しか出てこない製品もあるでしょう。不便な思いをされている方も多いです。
そこで今回は、温度設定の機能がないガス給湯器の温度を変える方法をご紹介します。給湯器の種類によっては、製品自体を替えた方がよい場合もあるでしょう。給湯器の温度設定機能がなく困っているという方は、ぜひこの記事を参考に給湯器の温度を設定してみてください。
1.給湯器の温度設定機能とは?
ガス給湯器は、30年ほど前から家庭に普及し始めました。給湯器には、温度調節機能がついているものとついていないものがあります。現在の給湯器は1度単位で設定できるものがほとんどなのですが、少し古い型になると一定の温度のお湯しか出ずに、水を加えて調整するものも多いのです。このように温度設定ができない給湯器は一見不便なように思えますが、故障しにくいといったメリットもあります。
また、ガス代が極端に変わりにくいので、学生寮や旅館など不特定多数の方が使う施設では、こちらの方がつごうがよいということもあるでしょう。さらに、賃貸住宅でも故障がしにくいということで、温度設定機能がない給湯器がつけられることが多いのです。
2.温度設定機能がない給湯器の問題点は?
温度設定ができない給湯器は、熱めのお湯が出るようになっています。だいたい50度~60度のお湯が出る設定になっていることが多いでしょう。肌に直接浴びるとやけどをするくらいの温度です。ですから、給湯器の操作を誤ったことによる事故も毎年のように起こっています。
また、小さな子どもがお風呂で間違えて熱いお湯を出してしまった、というケースも少なくありません。さらに、水圧が強い場合は水を混ぜるとシャワーの勢いが強すぎて浴びられないといったケースもあるのです。
3.ガス給湯器の温度設定を変えるには?
では、ガス給湯器の温度設定を変更するにはどうすればよいのでしょうか? この項では、その一例をご紹介します。
3-1.ガス給湯器本体を操作して温度を変更する
ガス給湯器によっては、本体に温度設定を変更する機能がついていることもあります。ですから、ガス給湯器の説明書を読んでみてください。温度を変更する機能がついている場合は、その旨が記されているはずです。
また、説明書がないという場合は、メーカーのホームページを確認してみましょう。生産されている機種ならば、説明書がダウンロードできたりPDFなどで公開されていたりします。
3-2.リモコンをつけてもらう
あまり知られていませんが、温度設定のない給湯器でも、後付けで温度設定機能をつけることができます。近くに住宅設備機器を設置してくれる業者やガス給湯器を取り扱っている販売会社があれば、相談してみましょう。給湯器にリモコンを後付けするだけの工事ならば、半日あれば可能です。
ただし、賃貸住宅の場合は給湯器を勝手に工事するこことはできません。必ず大家さんや管理会社に相談してください。条件付きで許可される場合もあれば、大家さんの負担で設置してもらえることもあります。
3-3.ガス給湯器事態を取り換える
しかし、ガス給湯器事態が古いものだと、リモコン工事も行えないことがあります。その場合は、思いきってガス給湯器そのものを交換しましょう。ガス給湯器の寿命は10年~13年といわれています。寒い地域だとお湯を頻繁に使いますので、もっと寿命が短くなることもあるでしょう。ですから、リモコンがつけられないくらい古い給湯器の場合は、そろそろ交換時期かもしれません。給湯器を取り扱っている業者と相談して、交換を進められたらそれも視野に入れて考えましょう。
3-4.ガス給湯器の交換にかかる時間は?
ガス給湯器の交換工事自体は、数時間あれば終わります。土台などを新しく作らなければならない場合は、半日程度かかるでしょう。ですから、ガス給湯器を交換するからといって、お風呂などが使えなくなるわけではありません。ただし、給湯器が取り寄せになったり、工事が大がかりになったりする場合は工事が完了するまでに時間がかかることがあります。
おわりに
今回は、温度設定ができない給湯器の温度を変更する方法などをご紹介しました。
まとめると
- 温度設定機能がない給湯器の中には、給湯器本体を操作して温度を変えることができるものもある
- 後付けで温度設定ができるリモコンをつけてもらうこともできる
- 古い給湯器は買い替えもおすすめ
ということです。「この給湯器は使いにくい」と思ったら、ぜひ交換を考えてみてください。一般的な給湯器ならば、半日ほどでつくでしょう。また、給湯器の工事には資格が必要です。DIYはできませんので注意してください。