
【注目】入浴中に失神?! お風呂で寝る危険性と5つの対策を紹介!
毎日の忙しさから解放されるお風呂の時間、そのリラクゼーション効果は最高ですよね。でも、お風呂でウトウトしてしまうことは、皆さんにとって一種のリスクとなる可能性があります。え、驚きですよね?
意外と知られていないこのリスク、それは失神や気絶です。お風呂で寝てしまうことは、一見無害そうですが、実はそうではありません。
この記事では、そのリスクとなぜそうなるのか、そして何より重要な対策方法について詳しくご紹介します。皆さんの大切なリラクゼーションタイムを安全に過ごすための一助となれば幸いです。
1.お風呂で眠くなる原因は?
お風呂大好きな日本人。しかし、実は年間1万人以上の人が、入浴中に亡くなっているといいます。1日の仕事を終え、疲れを取るためにゆっくり入るお風呂。入浴中はどうして眠くなってしまうのでしょうか?
1-1.お風呂で眠くなるメカニズム
お風呂で眠くなる現象は、血圧の急激な変化が原因です。お風呂の眠気は、通常の眠気とはメカニズムが違います。 あなたがお風呂で眠くなるのは、眠気ではなく、意識障害の可能性があるのです。 お風呂に入る行為で、血圧が急激に上下すると、脳の血流が低下し、意識障害を起こすといわれています。
2.お風呂で寝る危険性
2-1.寝ているのではなく失神?
お風呂でウトウトしているのは、眠っているのではなく、失神や気絶をしている状態です。
体の中は以下のようなプロセスで、血圧が変化しています。
- 寒い脱衣所で血圧が上昇
- 湯船に入る
- 温かいお湯で血管が拡張
- 血管が拡張すると急激に血圧が下がる
- 血圧の急激な下降で、脳の血流が下がる
- 脳に十分な酸素が届かない
- ボーとして気持ちよくなる(意識障害)
- そのまま意識を失う
- お湯が冷めたら血圧が上昇し、脳への血流も復活
- 意識を取り戻す
入浴中は、気持ちいいと思っている間に、あっという間に意識を失ってしまいます。脳の血圧は、100以下になると血流が届かなくなり、意識障害を起こす可能性が高くなるのです。
2-2.おぼれる危険性
入浴中、意識を失うと、浴槽内でおぼれる危険性があります。お風呂で寝てしまい、顔がつかった途端、びっくりして起きた経験がある人も多いのではないでしょうか?
失神した状態で、お湯を吸い込み、肺に少量の水が入っただけで、心臓がとまるケースもあるそうです。
2-3.ヒートショック
高血圧の人は要注意!寒い季節は、服を脱ぐ脱衣所とお湯の温度で、体温が急激に変化します。寒い脱衣所で、急激に上昇した血圧が、温かいお湯につかり血管が拡張すると、急激に下降。血圧が下降したときに、脳の血流が低下し、心臓発作や脳梗塞、失神を引き起こします。突然、失神すると、倒れた際に頭を強打する2次災害も危険です。
3.お風呂で寝てしまうことを防ぐ対策
3-1.睡眠時間を十分に取る
睡眠が足りていないと、無意識のうちに寝てしまうことが多くなります。また、体にさまざまな体調不良を引き起こすでしょう。入浴という行為は、疲れていなくても脱力してしまうほど心地のいいものです。睡眠不足の体には、思っている以上に負担がかかります。日頃から質のいい睡眠を取るよう、心がけましょう
3-2.疲れているときは入浴しない
お風呂で眠くならないように、疲れているときは入浴を控えます。疲れをいやそうと長風呂に入るのは、大変危険です。日頃の疲れは、整体やマッサージでまめに解消してください。疲れきっているときは、睡眠を最優先にし、お風呂は起きてから入りましょう。
3-3.食後1時間以内は入浴しない
食後は、消化を促進するため、血液が内臓に集中します。脳はいったん休息状態。食後眠くなるのは、脳が眠くなるように指令を出すためです。眠気が増す食後の入浴は控えましょう。お風呂は食前に入り、アルコールも飲まないように気をつけてください。
3-4.入浴中に何かする
何もせず、リラックスしているとついつい眠くなりがちです。入浴中は、歌を歌う、音楽やDVDを見る、マッサージをするなど、頭や体を動かすようにしましょう。どうしても眠くなってしまう人は、湯船から片手を出して、洗面器を持ってください。眠ってしまっても洗面器を落とした音で目が覚めます。
3-5.家族に声かけしてもらう
同居する家族がいる人は、入浴することを家族に伝えましょう。一定の時間が経(た)つと声掛けしてもらうように、頼んでください。一人暮らしの人は、大きめの音でタイマーをセットするといいでしょう。
4.安全な入浴方法
血圧の急激な変化を防ぐ安全な入浴方法をご紹介します。
4-1.脱衣所を暖める
脱衣所が寒すぎると、お湯との温度差が大きくなります。脱衣所は、パネルヒーターや足元に置く小さなヒーターを使い暖かく保ちましょう。浴室内が寒すぎる場合も、暖めることで血圧の変化を防ぐことが出来ます。浴室暖房などの機能があれば積極的に使ってください。
4-2.お湯の温度はぬるめに設定
お湯の温度が42度を超えると、血管が急激に拡張し血圧が下降します。お湯は38度~40度のぬるめに設定してください。特に高血圧の人は、42度以上のお湯に入ると大変危険です。お湯の温度には気をつけましょう。
4-3.入浴時間に気をつける
入浴時間が長いと血圧降下が激しくなります。入浴の時間は15分~20分ぐらいが理想的。あまり長く入らないように心がけてください。長風呂したいときは、ぬるめのお湯に半身浴がおススメです。入浴中は汗をかき、水分が不足した血液はドロドロになります。血流の悪さは、血管が詰まる原因となり、脳梗塞や心筋梗塞の危険が高まるでしょう。入浴前は、コップ1杯の水を飲むなど、水分補給を忘れずに行ってください。
4-4.お風呂から上がるときは
湯船から上がるときは、急に立ち上がると血圧に影響します。なるべくゆっくりと立ち上がり、いったん浴槽のふちに腰かけるといいでしょう。頭がくらくらするときは、無理に動かず休むこと。脱衣所は、寒いと体に負担かかかります。上がる前には、脱衣所も暖めておくといいでしょう。お風呂上りには常温の水を飲み、水分を補給してください。
まとめ
この記事では、お風呂で寝る危険性と、対策について解説しました。
- お風呂で眠くなる原因は?
- お風呂で寝る危険性
- お風呂で寝てしまうことを防ぐ対策
- 安全な入浴方法
気持ちがよくて、ウトウトしている状態が、意識障害を起こしていたなんて怖いですよね。温泉の多い日本では、長風呂を好む人も多いでしょう。 お風呂で寝ることがないよう、できることから対策してみてください。 日頃から、疲れを溜(た)めない工夫も必要です。
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