
ガラストップコンロの特徴は? コンロの交換を考えている方必見!
ガラストップコンロは、現在ガスコンロの主流となっている製品です。光沢があって見た目が美しく汚れも落としやすいことから、新しくガスコンロを買う時にガラストップの製品を選ぶ方は多いことでしょう。その一方で、ガラストップコンロの購入を考えているが、値段や耐久性がほかの製品とどう違うか分からず、踏ん切りがつかないという方もいると思います。
そこで今回は、ガラストップコンロの特徴やメリット・デメリット、購入の際に着目したいポイントなどをご紹介しましょう。
この記事を読めば、ガスコンロを交換する際の参考になります。ガスコンロの交換や購入を考えている方は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ガラストップコンロの基礎知識
はじめに、ガラストップとはコンロのどの部分を指すのかということや、ガラストップの特徴をご紹介します。ほかの素材に比べてどのような違いがあるのでしょうか?
1-1.ガラストップコンロとは?
ガラストップコンロとは、天板に強化ガラスがはられたガスコンロのことです。天板とはガスコンロ上面部分のことで、ガラスのほか、ホーローやアルミなどの素材が天板として使われています。
ガラストップの特徴は、見た目がよくて傷がつきにくく汚れがつきにくいことです。一昔前まではビルトインコンロに多かったガラストップ製の天板ですが、今ではつけ外しが簡単なガステーブルもガラストップ製のものが主流になりつつあります。
また、ガスコンロだけでなくIHクッキングヒーターの天板もガラストップ製が主流です。
1-2.ガラストップとほかの素材製天板の比較
ガスコンロの天板は、ガラストップのほかにパールクリスタル・アルミ・ホーローなどがあります。ホーローは古くからガスコンロの天板に使われてきた素材ですが、焦げつきが取れにくく傷もつきやすいということで、徐々に姿を消しつつあるのです。パールクリスタルはガラストップとよく似ていますが、ガラストップよりも安価なため、お手ごろ価格のコンロの天板に使われています。アルミは最も新しい素材で汚れが落ちやすく、熱伝導率がよいので焦げ汚れがつきにくいのが特徴です。ただし、価格が高価になりがちなので、まだそれほど出回っていません。
そのため、現在のガスコンロの天板はガラストップかパールクリスタル製のものが最も種類が豊富です。
1-3.ガラストップの特徴
ガラストップは文字どおりガラス製ですから、傷や汚れがつきにくいのが大きな特徴です。焦げ汚れがついてもメラミンスポンジなどでこすれば落ちますので、お手入れもしやすいでしょう。
しかし、ガラスですから天板に無理な力をかけたり、上から硬いものを落としたりすれば天板が割れます。最近のガラストップは強化ガラスを使っているので割れることも少なくなりましたが、一点に集中して負荷をかけると強化ガラスでも割れやすいので、注意が必要です。
2.ガラストップコンロのメーカーについて
ガラストップコンロを販売しているメーカーには、リンナイ・パロマ・ハーマン(ノーリツ)などがあります。ホームセンターや住宅設備機器会社で販売されているガラストップコンロのほとんどが、この3社のものでしょう。ガラストップコンロの値段は、機能やコンロの口数などで決まります。高機能のコンロでも販売開始からある程度年数がたつと安くなることもあるでしょう。
3.ガラストップコンロのお手入れ方法について
この項では、ガラストップコンロのお手入れ方法をご紹介します。日々のお手入れはどうすればよいのでしょうか?
3-1.ガラストップを割らないための工夫
現在のガラストップは、ほとんどが強化ガラスを使用しています。そのため、ちょっとやそっとの衝撃では割れません。しかし、一点に強い負荷がかかるとひび割れることがあります。大掃除の際、換気扇などを掃除しようとして天板をうっかり踏んでしまいひびが入った、という例も多いのです。
また、コンロの上に吊戸棚などがある場合、そこに鍋を収納しようとした際に天板に落として割ってしまった、というケースもあります。天板の割れを防ぐためには、一点に負荷を集中してかけないことと、重いものを天板の上に落とさないようにしないことが大切です。
なお、小さい子どもがいるご家庭では、硬いおもちゃにも注意しましょう。ミニカーのような金属製のおもちゃで天板を思い切りたたけば、割れる可能性があります。
3-2.ガラストップコンロのお手入れ方法
ガラストップコンロは、台ふきなどでさっと拭くだけで大抵の汚れは落ちます。汚れがついたらすぐに拭く習慣をつければ、汚れがこびりつくこともないでしょう。油はねのような油性汚れの場合は、キッチン用の洗剤を軽く吹きかけて拭けば取れます。キッチン用の洗剤は豊富に販売されているので、ホームセンターなどで購入しましょう。汚れが焦げついてしまった場合は、メラミンスポンジでこするとよく落ちます。
3-3.ガラストップコンロの寿命
ガラストップコンロは、だいたい10年~15年で寿命を迎えます。複数口コンロがの場合は、最もよく使うコンロだけが壊れてしまうことも珍しくありません。この場合は壊れたコンロだけを取り換えることはできなので、全体を交換することになります。ガスコンロをよく使うご家庭の場合は、10年を待たずに壊れてしまうこともあるでしょう。
3-4.ガラストップが割れてしまったら?
ガラストップコンロのトラブルで多いものが、天板の割れです。この場合は、天板だけを交換することもできます。費用は数万円が相場ですから、コンロ自体の値段を考えると高価です。コンロを10年以上使っている場合は、コンロごと交換した方がよいこともあるでしょう。業者と相談してみてください。
4.ガラストップコンロの交換について
この項では、ガラストップコンロを交換する方法についてご紹介します。どこに依頼をすればよいのでしょうか?
4-1.ガラストップコンロを販売している場所
ガラストップコンロは
- ホームセンター
- リフォーム会社
- ガス会社直営店
- 住宅設備機器会社
などで販売されています。キッチンごと大幅にリフォームするような場合以外は、ホームセンターや住宅設備機器会社で購入するのが一般的です。ガラストップコンロには、ガステーブルタイプとビルトインタイプがあり、ビルトインタイプの場合は業者に依頼して交換をしてもらう必要があります。ホームセンターやガス会社直営店・住宅設備機器会社でガラストップコンロを購入する場合は、工事込みのケースが大半です。
4-2.ガラストップコンロの選び方
ガラストップコンロを選ぶ際は、大きさと機能・コンロの口数に注目しましょう。ガステーブルには60cm幅と56cm幅があります。ビルトインガスコンロは、60cm天板と75cm天板があるのです。ですから、自宅のガステーブルやコンロの大きさを測ってから製品を選びましょう。
ガスコンロは、高機能で口数が大きいほど高価になります。ライフスタイルに合わせて選んでください。現在、ビルトインコンロは3つ口が主流ですが、家族数が少ない場合は2つ口に変更してもよいでしょう。
4-3.業者の選び方
ガスコンロを販売・設置工事をしてくれる業者はたくさんあります。業者によって販売額と取り付け工事費が別という所もあれば、工事費とガスコンロの値段をセットにして販売しているところもあるでしょう。セットでこの値段、と提示されている業者の方ならば、提示金額以上に費用が掛かることはありません。
業者によってはガス給湯器とコンロのセットのような販売をしているところもあります。給湯器とガスコンロの寿命はほぼ一緒です。新築の家を購入していた場合、ほぼ同時に寿命を迎えることもあるでしょう。そのような場合は、パック商品がお得です。
また、修理も引き受けてくれてアフターフォローも手厚い業者ですと、工事後も安心できます。値段だけでなくアフターフォローの手厚さや業者が行ってくれることを比較してみて依頼する業者を選びましょう。
5.ガラストップコンロに関するよくある質問
Q.天板にひびが入りましたが、そのまま使えそうです。使ってはいけませんか?
A.ひびの隙間に汚れが入ったり、調理中に割れたりする危険があります。そのまま使い続けない方がよいでしょう。
Q.ビルトインガスコンロを自分で交換することはできませんか?
A.ビルトインガスコンロの設置にはガス工事の資格が必要です。ガス管の接続がうまくいかなかった場合はガス漏れの危険があるでしょう。業者に依頼して交換してください。
Q.ガステーブルは自力で交換ができますか?
A.ビルトインタイプでなければ可能です。説明書もついていますので、よく読んでから作業をしましょう。
Q.IHクッキングヒーターからガスコンロに交換することはできますか?
A 不可能ではありませんが、大掛かりな工事になるでしょう。業者と相談してください。
Q.ガラストップコンロは熱いものを置くと割れたりしますか?
A そのようなことはありません。耐熱性が高いガラスでできています。
6.おわりに
いかがでしたか? 今回はガラストップガスコンロの選び方や特徴などについてご紹介しました。ガラストップコンロはお手入れも簡単なので、ちょっと奮発しても購入する価値はあります。今はガステーブルもガラストップ製のものが増えてきたので、ぜひ選択肢に入れてみてください。なお、業者に依頼する場合は時間に余裕をもって頼みましょう。壊れてから買い替えると、工事が完了するまで不便な思いをすることになります。コンロの調子が悪くなったらできるだけ早く買い替えや修理を検討してください。