
浴槽の交換リフォームにかかる費用は? 注意点や業者の選び方も紹介
「浴室を一新したいけれど、一体いくらかかるのだろう?」「浴槽にはどんな種類があるんだろう?」とお考えではありませんか?
予算を最小限に抑えながらも、お風呂をリフォームするために、浴槽の交換のみを考える方も多いかもしれません。浴槽にはさまざまなタイプがあり、選ぶものによってリフォームにかかる費用も変わってきます。
この記事では、浴槽の交換にかかる費用やリフォーム時の注意点など、詳細にご紹介いたします。
この記事を読むことで、浴槽交換リフォームを検討する前に確認すべきことや、リフォーム業者選びの注意点などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.浴槽のタイプを紹介
まずは、浴槽のタイプにはどのようなものがあるのかをご紹介しましょう。
1-1.設置方法別
浴槽の種類を設置方法別に分類すると「据え置きタイプ」と「埋め込みタイプ」の2つがあります。浴槽をそのまま床に置くのが据え置き型で、比較的簡単に交換できるのが特徴です。埋め込み型は床面に浴槽を埋め込むタイプで、浴槽の高さが低いので浴室内が広く見える反面、体や髪の毛を洗うときの泡が浴槽に入りやすいなどのデメリットもあります。
1-2.材質別
浴槽を材質別に分類すると「FRP」「人工大理石」「ステンレス」「木」などの種類があります。それぞれ特徴は以下のとおりです。
- FRP:樹脂素材の一つで耐久性が高い。値段も安いので広く普及している
- 人工大理石:手入れが簡単で掃除しやすい。手触りがなめらかで温かみがある
- ステンレス:昔ながらの浴槽に使われている。保温性や耐久性が高く、メンテナンスも容易
- 木:檜(ひのき)風呂やヒバ風呂など。保湿性に優れているが、手入れを怠ると腐ることもある
2.浴槽交換に必要な費用は?
浴槽を交換するリフォームではどのくらい費用がかかるのでしょうか。
2-1.据え置きタイプの交換:12~14万円
据え置きタイプの場合は浴槽を新しいものに交換するだけなので、工事費用は12~14万円前後が相場です。床の解体が必要ないため、工事費用の大半を浴槽本体の商品代が占めます。施工費は、浴槽の取り外し・撤去費用や本体搬入設置費用・廃材処理費などで4~5万円ほどが一般的です。
2-2.埋め込みタイプの交換:23~49万円
埋め込みタイプの浴槽を交換する場合の費用は、23~49万円前後と幅があります。浴槽の材質やサイズ変更の有無によって費用が大きく変わるためです。サイズが変わる場合は床の解体や下地作りなどが必要になるため、費用も高くなります。
2-3.素材別本体費用
浴槽の本体価格は素材によって差があります。相場は以下のとおりですので参考にするとよいでしょう。
- FRP:約3万円~
- 人工大理石:約3万円~
- ステンレス:約6万円~
- 木:約40万円~
3.浴室ごとリフォームする場合
浴槽だけでなく、浴室ごとリフォームする方法や費用についてまとめました。
3-1.浴室ドアの交換
浴室のドアは開き戸・折れ戸・引き戸の3種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるため、十分に把握してから選ぶとよいでしょう。また、ドアの素材についても、使い勝手のよさや掃除のしやすさなどを考慮した上で選ぶべきです。特に、コストが安く衝撃に強い樹脂パネルや、おしゃれな雰囲気のガラスドアは人気があります。浴室ドアの交換にかかる費用は、11~13万円前後です。
3-2.床タイルの張り替え
浴室の床タイルを選ぶ際に重視すべきポイントには、掃除のしやすさや滑りにくさ・肌ざわりのよさなどがあります。また、デザインについても、壁タイルと統一するか・同系色にするかなど、慎重に選ぶ必要があるでしょう。浴室の床タイルを全面張り替えする場合の費用相場は6万円前後です。
3-3.壁タイルの張り替え
浴室の壁リフォームには、タイル張り・塗装・シート・パネルなどいくつか方法があります。デザインにこだわりたい人はタイル張り、手軽にリフォームしたい人は浴室シートやパネルがおすすめです。費用相場は10万円前後ですが、どの方法でリフォームするかによって費用にも差が出てくるため、事前にしっかり確認してください。
4.浴槽交換リフォームをする際の注意点3つ
浴槽交換リフォームをするにあたって知っておきたい注意点をまとめました。
4-1.「浴槽だけ交換」ができないお風呂もある
浴槽と床・壁が一体になっているユニットバスの場合、浴槽だけ交換することができない可能性があります。ただし、浴槽に不具合が生じて交換を検討している場合、他の部分にも不具合が起きている可能性があるため、浴室全体を交換したほうがよい場合も多いでしょう。
4-2.工事期間は何日くらいか
工事期間中はお風呂を使用できなくなるため、工事に何日かかるのか必ず事前に確認しておきましょう。壁や床の解体や下地の補修などが必要かどうかにもよりますが、5日以上かかる場合もあります。その間、お風呂をどうするか考えておかなければなりません。
4-3.新しい浴槽は浴室に入るサイズか
新しい浴槽のサイズも確認が必要です。浴室のドアから入らない大きさであれば、壁や床を取り壊さなければなりません。そうなると、浴室を丸ごとリフォームしたほうが安く済む可能性もあります。
5.リフォーム業者選びのポイント
リフォーム業者を選ぶ際にチェックすべきポイントや注意点をご紹介しましょう。
5-1.優良な業者を見極めるには?
信頼できる優良な業者かどうかを見極めるために、以下のポイントをチェックするとよいでしょう。
- 豊富な実績があるか
- 無料見積もりを受け付けているか
- 過去の施工例を見せてくれるか
- 保証やアフターフォローの内容は充実しているか
- スピーディーに対応してくれるか
5-2.複数業者を比較して選ぶことが大切
リフォームにかかる費用は業者によって異なるため、複数の業者に無料見積もりを依頼して内容を比較してみましょう。そうすることで、大まかな相場を把握することが可能です。
最初から1社に絞ると、提示された金額が相場の範囲内であるか判断できないので注意してください。「ハピすむ」などの一括見積もりを依頼できるサービスを利用すると便利です。
6.浴槽の交換に関するよくある質問
「浴槽を交換したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.一般的な浴槽の寿命はどのくらいでしょうか?
A.使用頻度や使い方にもよりますが、20~30年前後といわれています。
Q.浴槽の交換を検討すべきなのはどのような症状が出たときですか?
A.掃除をしても汚れやカビが落ちない・臭いが取れない・サビが発生しているなどの症状が現れたら交換を検討しましょう。
Q.DIYで浴槽を補修することは可能ですか?
A.適切な下地処理が必要になる場合もあるため、DIYでの補修はおすすめできません。
Q.浴槽を新しいものに交換するメリットを教えてください。
A.気分がリフレッシュできるのはもちろん、断熱性や安全性を高められる・掃除がしやすくなるなどのメリットもあります。
Q.業者が突然訪問してきてお風呂のリフォームをすすめられました。利用しないほうがよいでしょうか?
A.突然の訪問営業で強引にリフォームをすすめてくるのは、悪徳業者がよくやる手口です。利用しないでください。
まとめ
浴槽交換リフォームの費用相場やリフォームする際の注意点・業者の選び方などを詳しくご紹介しました。「浴槽だけ交換したい」と思っても、どんな方法があって費用はどのくらいかかるのか知らない人も多いでしょう。ぜひこの記事を参考にして、安心して相談できるリフォーム業者を探してください。
複数の業者を比較して選ぶなら、「ハピすむ」など複数の業者に一括で見積もりを依頼できるサービスを利用すると良いでしょう。