故障!?と思った時に読むべき湯沸かし器のトラブル解決法

瞬間湯沸かし器やガス湯沸かし器を使っている家庭で、「お湯が出ない」というトラブルが発生することは珍しくありません。
湯沸かし器が正常に作動しなくなると、生活に様々な支障をきたすことになってしまいます。
しかし、湯沸かし器の故障によるものなのか、どうすれば正常に動くようになるか、修理して直るものなのかは、素人ではなかなか判断が難しいものです。
今回は、湯沸かし器の故障の症状や原因・対処法についてまとめてみたいと思います。

目次

  1. 湯沸かし器の寿命について
  2. 湯沸かし器の故障の症状と原因
  3. 故障時の対処方法
  4. 修理か交換かの判断基準
  5. 修理を依頼する際の注意点

1.湯沸かし器の寿命について

家電には当然のことながら、耐用年数というものがあります。
特に湯沸かし器のように1日に何度も使用するものは、いつ交換の必要性が出てくるか分かりません。
一般的に、湯沸かし器の寿命は10年~15年程度、平均で13年と言われています。
しかし、たいていは10年以上使用していると、何かしら不具合が出てくるものです。
「お湯が出てくるまで時間がかかる」、「お湯の温度が上がりにくい」、「お湯の温度が安定しない」などのトラブルを繰り返すようになると、修理や交換の必要性を考えなければなりません。
「修理すればまだ使い続けることができる」という状態でも、10年以上経過した湯沸かし器の場合は修理代が高くなり、「交換した方が安い」という状況になってしまう可能性もあります。
湯沸かし器の寿命にはもちろん機種や使い方によって差がありますが、長く使い続けるためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
あまりにもトラブルが起こる頻度が高くなるようなら、維持管理にお金をかけるよりも、新しいものと交換した方が良い場合もあるということを覚えておきましょう。

2.湯沸かし器の故障の症状と原因

修理が必要な湯沸かし器の症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
その原因と共にご紹介します。

お湯も水も出ない

お湯だけでなく水も出ないという場合、その原因は様々なものが考えられます。
給水配管が凍結している可能性もありますが、凍結するような時期でない場合は配管の不具合やバルブが故障しているのかもしれません。
「一か所だけでなく複数箇所からお湯も水も出ない」という場合は給水バルブが閉まっているか、リモコンのスイッチが入っていない可能性もあります。

お湯にならない

水は出るけれどお湯にならない、というトラブルは非常に多く発生します。
他のガス機器も使えない状況であれば、ガスメーターの遮断やガス切れが考えられます。
水が少量しか出ないようなら、給水フィルターが詰まっているか、給水栓が十分に開いていないことが原因になっているかもしれません。

熱くなったり冷たくなったりする

お湯は出るけれど温度が安定せず、熱くなったり冷たくなったりするのは、水栓金具または給湯器全体の不具合が原因です。
すべての水栓で同様の症状が見られる場合は、給湯器の交換を検討した方がよいかもしれません。

煙が出る

給湯器から黒煙が出ている場合は不完全燃焼が原因ですので、使い続けるのは危険です。
交換や修理が必要になることは間違いないでしょう。
「煙は出ていないけれどガス臭い」という場合はガスの残量が少なくなっている可能性があり、異常ではありません。
ただし、ガス漏えいの可能性はありますので、点検してもらった方が安心でしょう。

3.故障時の対処方法

湯沸かし器の調子が悪く、故障が疑われる場合には、どのように対処したらよいのでしょうか。
必要な対処方法をご紹介します。

電源とコンセントを入れ直してみる

「お湯が出ない」、「お湯になるまで時間がかかる」というようなトラブルが頻繁に起こるようであれば別ですが、ちょっとした誤作動が原因でまれにそのような症状が出る場合もあります。
まずは電源を切り、コンセントを一度抜いて数分後に再度差し込んでみてください。
また、コンセントが外れかかっていないか、差込口にゴミやほこりがたまっていないかチェックし、問題があるようなら改善してあげましょう。

給水管・給湯管を温める

湯沸かし器に水を送るのが給水管、湯沸かし器からお湯を送るのが給湯管の役目です。
冬はこの給水管と給湯管が凍結し、水やお湯の通り道がなくなってしまうトラブルが非常によく起こります。
凍結が考えられる場合は、給水管と給湯管に熱いお湯をかけるなどして温めてみてください。
凍結を予防するために保温材を巻き付けておくのもおすすめです。

ガスレンジに火がつくか確認する

水は出るけれどお湯にならないという場合は、ガスレンジをチェックして火がつくか確認してみましょう。
ガスレンジの火がつかなければ、地震や長時間使用の際に作動する安全装置が原因の可能性があります。
その際は湯沸かし器の故障ではありませんので、マイコンメーターの復旧操作をしてみてください。

4.修理か交換かの判断基準

湯沸かし器にトラブルが起こった時、気になるのは「修理して直るものなのか」、「交換が必要なものなのか」ということでしょう。
修理か交換かの判断基準にはどのようなものがあるのでしょうか。

5年以内なら修理、それ以上なら交換が得

湯沸かし器にはメーカーや設置業者によって保証期間が設けられています。
不具合を感じたら、まずは保証期間内であるかどうか、故障が保証の範囲内のものであるかどうか問い合わせて確認してみてください。
保証期間内であれば、無償あるいは低価格で修理してもらうことが可能なので、交換を検討する必要はありません。
ただし、保証期間内であっても設置から5年以上経過している場合は、注意が必要になります。
なぜなら、部品交換が必要な場合、5年以上経過していると、部品が高くなっている可能性があるためです。
保証期間内であっても修理代が高くついてしまう場合もありますので、「結果的に交換した方が安い」ということにならないように、あらかじめ確認しておきましょう。
つまり設置から10年程度経過しているのであれば、修理より交換の方がお得なケースがほとんどです。

5.修理を依頼する際の注意点

アフターケアがしっかりしている業者を選ぶ

湯沸かし器はトラブルが発生しやすいので、特にアフターサービスがしっかりしている業者を選ぶことをおすすめします。
特に無料点検は行っているのか、メーカーの長期保証はあるのか、については重要なポイントになるでしょう。
それに加えて業者独自のアフターサービスの有無も確認しておいてください。
保証期間については1~2年の業者もあれば、5年以上という業者もありますので、必ず確認しておくべきです。

悪徳業者を選ばないように

湯沸かし器はトラブルが起こった際に迅速に対応してもらう必要があります。
出来れば24時間365日対応の、豊富な実績と経験を持つ、良心的な業者を選ぶようにしましょう。
悪徳業者を選んでしまうことのないように、スタッフの対応から言葉遣いや対応のスピードを見極め、信頼のおける業者かどうかチェックしてください。

まとめ

  • 湯沸かし器の寿命について
  • 湯沸かし器の故障の症状と原因
  • 故障時の対処方法
  • 修理か交換かの判断基準
  • 修理を依頼する際の注意点

以上の5点から、湯沸かし器の故障に関してお分かりいただけましたでしょうか。
修理を依頼すべきか、交換を検討すべきかの判断材料にしてください。