給湯器の点検はなぜ重要? 法定点検について知っておこう!

給湯器の故障は火災の発生にもつながる危険な事態ですので「最近給湯器の調子が悪い」という時は早急に対処しなければなりません。突然壊れてお湯が使えなくなったら、生活にも支障をきたすことになるでしょう。給湯器を長持ちさせるためにも、定期的に点検しておくことが大切です。

「給湯器を点検してもらうにはどうしたらいいの?」「自分で点検できないのか」「給湯器の法定点検はどうなっているのか知りたい」そんな人たちのために、給湯器の点検に関する情報をまとめてみたいと思います。

  1. 点検の重要性について
  2. 自分でできる点検
  3. 法定点検制度について
  4. 依頼する際の注意点

1.点検の重要性について

なぜ給湯器の定期的な点検が必要なのかというと、事故につながる危険性があるためです。
まずは点検の重要性や起こり得る事故についてご紹介しましょう。

1‐1.不完全燃焼の危険性を防ぐ

古い給湯器が不完全燃焼を起こし、それによって死亡者が出た事故をご存じでしょうか。給湯器が不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素が発生します。これは強い毒性を持っており、わずかな量でも吸い込むと中毒を起こし、場合によっては死につながるでしょう。

一酸化炭素は無色・無臭のため存在に気づきにくいのですが、濃度が濃いと吸い込んでから数分で死に至ります。不完全燃焼防止装置が付いていない古い給湯器の場合は特に危険ですので、こまめな点検と買い替えの検討が必要になるでしょう。

1‐2.給湯器の寿命は?

もちろん使用頻度や使い方にもよりますが、家庭用給湯器の耐用年数は10~15年と言われています。その原因は主に部品の経年劣化や基盤の故障などで「お湯の温度が定まらない」「お湯を出す際に異音がする」など故障のサインが見られるようになると、交換を検討する必要があるでしょう。

設置から10年以上経過するとメーカー側に部品がなくなるため、修理対応できなかったり費用がかかるようになります。それを踏まえたうえで、給湯器の交換時期について検討する必要があるでしょう。

給湯器は定期点検することが大切なんですね。
はい。一酸化炭素中毒を予防し、不完全燃焼を防ぐためにもぜひ行ってください。

2.自分でできる点検

家庭用給湯器は自分で点検できる箇所もあります。寿命を延ばすためにもこまめに自分で点検を行い、給湯器の異常にいち早く気づくことが大切です。

2‐1.使用時の点検ポイント

1日の中でも給湯器を使用する機会は多いので「そのたびに点検するのは面倒」という人も多いでしょう。しかし、実際に給湯器の異常に気づかず大きな事故を招いてしまった例はたくさんあります。

特にお風呂のお湯をためる時など長時間に渡って給湯器を使用する際は、できるだけ点検するように習慣づけてください。給湯器使用時の点検ポイントは以下の通りです。

  • 給気口や排気口を異物やほこりでふさいでいないか
  • 給湯器本体のまわりに燃えやすいものはないか
  • 運転中に異音はしないか
  • ガス漏れや水漏れはしていないか
  • 外観に変色は見られないか

2‐2.日常的にも点検しておくべき

給湯器は日常的にも点検しておく必要がありますが、自分で器具を分解して点検するのは危険です。目で見て確認できる程度の点検でも十分ですので、忘れずにチェックしてください。

  • バーナーの炎が小さくなっていないか
  • 使用中の炎は正常な状態であるか
  • 排気筒がはずれていないか
  • 電源プラグにほこりがたまっていないか
  • 途中で炎が消えたりしないか

もし「点火しない」「途中で消える」などの異常が見られる場合は、まず取扱説明書を確認してみてください。自分で分からないようなら無理はせず、業者に連絡するようにしましょう。

自分でもある程度点検はできるんですね。
はい。ただし、異音や異臭がするときや、何度再点火しても立ち消えしてしまう場合は、すぐに使用を中止し、業者に点検を依頼してください。

3.法定点検制度について

給湯器の劣化による事故を防止するため、2009年に給湯器をはじめとする家電に対して「長期使用製品安全点検制度」が定められました。これによって給湯器の所有者および販売する事業者にも、さまざまな義務が求められることになったのです。

製造事業者は給湯器に設計標準使用期間および点検期間を設定し、以下のような表示を行うことが義務づけられました。

  • 特定製造事業者等の氏名または名称および住所
  • 製造年月
  • 設計標準使用期間
  • 点検期間の始期および終期
  • 点検その他の保守に関する問合せを受けるための連絡先
  • 製造番号などの特定保守製品を特定するに足りる事項

その他、点検通知義務および点検実施義務、点検等の保守サポート体制の整備義務が課せられることになります。販売事業者は所有者への引き渡し時にこの内容を説明する必要があり、所有者はこれを把握しておくことが必要です。

法律でも点検が義務づけられているんですね。
法律でも点検が義務づけられているんですね。

4.依頼する際の注意点

最後に、給湯器の点検を業者に依頼する際の注意点をいくつかまとめてみたいと思います。点検の重要性を知った上で、しっかりと注意点を守りましょう。

4‐1.「365日24時間対応」の業者に依頼する

給湯器のトラブルは取扱説明書を参考にして自分で対応できる場合もあります。例えばコンセントの差し込みが甘かったり電源の入れ忘れを故障と勘違いして、業者を呼んでしまうのは時間の無駄ですよね。まずは自分で対処してみて、それでも無理なようなら業者に依頼してください。給湯器のトラブルは放っておくと大きな事故につながる可能性もありますので、早めの判断が必要になるでしょう。

トラブルの原因にはさまざまなものがありますが、突然給湯器が使えなくなったり、ガス漏れの危険性がある時は、早急に対処してもらわないと困ります。そんな時のために、休日や夜間でも対応してくれる「365日24時間対応」の業者に依頼するようにしましょう。

トラブルに曜日や時間は関係ありませんので、いつでも対応してくれる安心感が必要です。普段からそういった業者を利用していれば、定期的な点検も依頼しやすくなります。

4‐2.悪徳業者を見極める

給湯器の点検を行っている業者の中には、悪質なところもあります。この場合の悪徳業者とは、その必要性もないのに給湯器の交換をすすめてくる業者です。自然に復旧する可能性があったり、部品を交換しなくても自分で修理できるようなトラブルであるにも関わらず、無駄なお金を払わせようとする悪質な業者もいるということを覚えておいてください。

その他にも法令基準に従わない、知識や技術がない業者にも要注意。実際に悪徳業者の被害にあわないためには、見極める目が必要になります。飛び込みの営業や訪問販売にはすぐに対応せず、ホームページや口コミ・評判を参考にして慎重に業者を選ぶようにしてください。

説明を求めたときも面倒くさがらずに納得がいくまで丁寧に話してくれる、良心的な業者がおすすめです。安心して給湯器を使い続けるためにも、悪徳業者にだけは引っかからないようにしましょう。

業者選びは大切ですね。
はい。実績があり、対応が丁寧な業者に依頼しましょう。

まとめ

給湯器の点検に関する情報をまとめてみました。

  • 点検の重要性について
  • 自分でできる点検
  • 法定点検制度について
  • 依頼する際の注意点

「給湯器の調子が心配」「点検について知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。