ガス貯湯式給湯器とは? 仕組みやメリットをご紹介します!!

ガス給湯器というと、使う際にガスを点火して湯を沸かす「瞬間式」がメジャーです。
しかし、このタイプの湯沸かし器だと1日中たくさんお湯を使いたい場合は、不便なことが多いでしょう。
1日中たくさんのお湯を使うご家庭や設備にお勧めなのが、ガス貯湯式給湯器です。
今回は、ガス貯湯式給湯器とはどのような給湯器なのかということをご説明しましょう。
仕組みやメリットなどもご紹介しますので、ガス貯湯式給湯器の導入を考えている方はぜひ読んでみてくださいね。

  1. ガス貯湯式給湯器とは?
  2. ガス貯湯式給湯器の仕組みは?
  3. ガス貯湯式給湯器のメリット・デメリットは?
  4. ガス貯湯式給湯器がおすすめの施設は?
  5. ガス貯湯式給湯器を導入するには?

1.ガス貯湯式給湯器とは?

ガス貯湯式給湯器とは、文字どおり一定量のお湯をあらかじめ内部で沸かしてためておく方式の給湯器です。
使用するたびにお湯を沸かす瞬間式湯沸かし器に比べて、一度に大量のお湯を安定して供給できます。
ガス貯湯式給湯器の歴史は古く、日本には戦前にアメリカから伝わりました。
現在、貯湯式給湯器の多くが電気でお湯を沸かす「深夜電気温水器」ですが、1日中お湯を使う理髪店や飲食店などには重宝されています。
また、複雑な操作も必要なく配管が長くなっても蛇口をひねればすぐにお湯が出るため、現在も需要は高いのです。
また、種類によってはセントラルヒーティングに使えるものもあります。

2.ガス貯湯式給湯器の仕組みは?

ガス貯湯式給湯器は、ガスコンロでお湯を沸かすのと同じ仕組みです。
本体の中にガスを燃料とするヒーターと水が入っており、ガスコンロ程度の火力で時間をかけて100~300リットルの水を85度~90度まで沸かします。
お湯が沸いたらヒーターの火は止まり、お湯は本体内部で保温されるのです。
給湯器の内側には断熱材が入っており、お湯が冷めにくいでしょう。
お湯が冷めてきたら、ヒーターが再点火してお湯を沸かし直します。
ずっとヒーターがついているわけではないので、ガス代はそれほどかかりません。
このように、ガス貯湯式給湯器の仕組みはとても単純です。
だからこそ、壊れにくく長持ちするのでしょう。

3.ガス貯湯式給湯器のメリット・デメリットは?

では、ガス貯湯式給湯器のメリット・デメリットとはどのようなものでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。

3-1.ガス貯湯式給湯器のメリット

ガス貯湯式給湯器の最も大きなメリットは、一度に大量のお湯を安定して供給できるということです。
お湯をたくさん使う施設はたくさんありますが、使うたびにお湯を沸かす「瞬間式」の場合はお湯を出すたびにガス代がかかります。
また、一度にたくさんの蛇口からお湯を使うと、給湯設備に負担がかかりやすいでしょう。
しかし、貯湯式給湯器の場合はあらかじめたくさんのお湯を沸かしておくため、蛇口をひねるたびにガス代がかかることはありません。
ガスが必要なのはお湯を沸かすときだけです。
ですから、毎日たくさんのお湯を使う施設なら燃料費も安くなるでしょう。
また、同じように貯湯式給湯器でも電気でお湯を沸かすものは、電気料金が安い深夜にお湯を沸かします。
しかし、そこまでお湯を使いきってしまうとお湯が出なくなるのです。
でも、ガスならばお湯の温度が下がった時点でヒーターが点火します。
ですから、お湯が足りなくなるという事態にはなりにくいでしょう。

3-2.ガス貯湯式給湯器のデメリット

しかし、ガス貯湯式給湯器にもデメリットはあります。
ガス貯湯式給湯器の導入を考えた際、デメリットになりやすいのが大きさです。
内部にお湯をためるという構造上、瞬間式給湯器に比べて巨大になりやすいでしょう。
ですから、導入したくても置き場所がなくてあきらめるという方もいます。
また、大型になるほどお湯が沸くまでに時間がかかるものです。
お湯を多く使う時間が限られており、お湯を使わない時間もあるという場合は問題ないでしょう。
しかし、24時間コンスタントにお湯を使う場合はお湯切れを防ぐために、大型の給湯器を導入しなくてはなりません。
でも、給湯器が大型になるほどお湯が沸くまでに時間がかかるでしょう。
また、お湯の需要に対して給湯器の大きさが合っていないと、しょっちゅうお湯が切れたりコストが高くついたりします。
施設にぴったりと合った給湯器を選ぶのは、なかなか大変でしょう。

4.ガス貯湯式給湯器がおすすめの施設は?

メリット・デメリットを踏まえて、ガス貯湯式給湯器がおすすめの施設はどこでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。

4-1.理髪店や美容院

理髪店や美容院は、シャンプーなどで毎日コンスタントにお湯を使います。
また、1回に使うお湯の量も多いでしょう。
さらに、お湯が出なければ商売になりません。
大量のお湯を安定して供給できて壊れにくいガス貯湯式給湯器が、最もお勧めの施設です。

4-2.飲食店

飲食店も毎日大量のお湯を使います。
調理だけでなく、皿洗いもお湯がなくては大変でしょう。
しかし、狭い飲食店には巨大な給湯器は置きにくいです。
そこで、共有スペースに設置して何店かと共用で使っている店もあります。
また、ところによっては専用の設置スペースを作ってある場合もあるのです。

4-3.病院や介護施設

病院や介護施設も、入浴や洗濯などでお湯をたくさん使います。
また、入院施設がある場合は24時間お湯が必要なところもあるでしょう。
施設は小さくても、大きな給湯器が必要なところもあります。
販売店とよく相談して、給湯器を選んでください。

5.ガス貯湯式給湯器を導入するには?

ガス貯湯式給湯器を導入したい場合は、まずは取扱店を探しましょう。
ガス貯湯式給湯器は、瞬間式給湯器に比べて取扱店が少ないです。
ですから、根気強く探しましょう。
メーカーやガス会社の直営店よりも、さまざまな給湯器を扱っている住宅設備機器販売会社の方が取り扱っていること多いです。また、ガス貯湯式給湯器は大きいので、いきなり設置を申し込むのではなくまず実物を見てみましょう。
「思っている以上に大きかった」という場合もあるのです。
さらに、LPガスの場合は都市ガスに比べてガス料金が高い場合が多いでしょう。
ですから、大型の給湯器の導入を考えている場合はガス代の予想額などもあらかじめ調べておいてください。
ほかのタイプの給湯器と比べてみるのもよいでしょう。
いったん設置してしまえば交換は大変ですから、下調べが大切です。

おわりに

いかがでしたか?
今回は、ガス貯湯式給湯器の仕組みや特徴、メリット・デメリットなどをご紹介しました。
まとめると

  • ガス貯湯式給湯器とは、多量のお湯を内部に沸かしてためておくタイプの給湯器である
  • 毎日多量のお湯を使う理髪店や病院などにお勧めの給湯器である
  • 仕組みが単純で故障しにくい分、大型なので設置場所を確保しにくい場合もある
  • 導入する際は、まず取扱店を探そう

ということです。
ガス貯湯式給湯器は一般家庭ではあまり使われなくなったこともあり、どちらかといえばマイナーな種類になりました。
しかし、故障しにくく安定してお湯を供給できるというメリットは大きいです。
必要としている場所は多いでしょう。
お湯を大量に使う施設の給湯器を変更したり新しく取りつけたりつる場合は、ぜひガス貯湯式給湯器も検討してみてください。
置き場所さえ確保できれば、配管は長くできます。
ガス代をできるだけ節約したいという施設にも、おすすめです。

京都環境ネット