エコ給湯とはどんな仕組みなの? 電気代が安くなるって本当?

エコ給湯とは、「エコキュート」という名で商品化されている、自然エネルギーを利用した給湯器のことです。
「電気代が安くなる」「エコで自然環境にも優しい」といった宣伝文句を聞いたことがある方もいるでしょう。
しかし、その仕組みはどんなものか実際にご存じの方は少ないと思います。
そこで、今回はエコ給湯とはどういうものかをご説明しましょう。
エコ給湯の仕組みや導入コストなども、ご紹介していきます。
エコ給湯の導入を考えている人は、まずはこの記事を読んでエコ給湯のことを理解してみてください。

目次

  1. エコ給湯とは?
  2. エコ給湯のメリット・デメリットとは?
  3. エコ給湯を導入する際の注意点とは?
  4. こんなケースにエコ給湯はお勧め!!
  5. おわりに

エコ給湯って電気代が安くなるの?

1.エコ給湯とは?

エコ給湯とは?

エコ給湯(エコキュート)は、「自然冷媒ヒートポンプ」というシステムを使い、大気熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。
といっても理解できない方がほとんどだと思います。
もう少し詳しく説明しましょう。
エコ給湯は、電気の力でお湯を沸かす給湯器の一種です。
しかし、単に電気の力でお湯を沸かすのでなく空気中の熱を利用します。
エコ給湯は、まず空気に含まれている熱を熱交換器に集め、温めた熱を電気の力で圧縮(これをヒートポンプという)し、その熱でお湯を沸かして給湯すのです。
ですから、自然の力でお湯を沸かすシステムといわれています。

2.エコ給湯のメリット・デメリットとは?

エコ給湯のメリット・デメリットとは?

さて、これでエコ給湯のメリットはお分かりいただけたと思います。
「自然の力を利用してお湯を沸かすなんて、まさに次世代の給湯システムだ」と思う方もいるでしょう。
しかし、ほかの給湯器と同じようにメリット・デメリットがあるのです。
この項では、その一例をご紹介します。

2-1.エコ給湯のメリットとは?

エコ給湯のメリットとは、なんといっても電気代が安いことです。
同じように電気の力でお湯を沸かす電気温水器と比べると、電気代は約3分の1になります。
電気温水器も電気代が安くなる深夜にお湯を沸かしていますが、それよりもさらに安いということは家庭で使う全電気のうち、ほんの数%しか給湯に必要ないということです。
これは、ガスと比べてもかなりお得でしょう。
また、自然の熱を利用するということで、CO2削減にもつながります。
さらに、沸いたお湯は給湯器の中に保温されていますから、水道が止まった際にも使うことができるのです。
災害時に水がでなくても、給湯器の中に水があれば当分は対応できるでしょう。

2-2.エコ給湯のデメリットは?

では、エコ給湯のデメリットとはなんでしょうか?
最も大きなデメリットは、使えるお湯に限りがあるということです。
エコ給湯は電気温水器と同じように、電気料金の安い深夜にお湯を沸かします。
ですから、お湯をたくさん使えば給湯器内のお湯がつきてしまうのです。
ですから、家族で使うお湯の量をしっかり把握して容量を選ばないと、大変不便なことになるでしょう。
また、エコキュートは給湯器内にお湯をためるという性質上、大型になりやすいです。
さらに、自然の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプシステムも設備が大がかりになるため設置に時間がかかります。
ですから、設置する際は大がかりな工事が必要になるでしょう。
「エコ給湯がいいらしいから」というだけで手軽に取りつけることは、難しいのです。

3.エコ給湯を導入する際の注意点とは?

エコ給湯を導入する際の注意点とは?

では、エコ給湯を導入したい場合は、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
この項では、その一例をご紹介しましょう。

3-1.エコ給湯にライフスタイルが適しているのか考える

エコ給湯は電気代も安く、光熱費も低く抑えられます。
しかし、使えるお湯に限りがあるというデメリットもあるのです。
特に大家族で入浴のたびにお湯を大量に使うご家庭や、家族の生活時間が合わずにお湯を使う時間がずれるご家庭は注意が必要でしょう。
また、来客が多いご家庭も要注意です。
昼間たくさんお湯を使った結果、入浴時にお湯が足りなくなると大変不自由なことになります。
さらに、北国では夏と冬でお湯を使う量が大きく変化するのです。
ですから、夏の使用量に合わせて給湯器を選ぶと、冬に大変苦労するかもしれません。

3-2.工事ができるかどうか確かめてから導入を決める

前述したようにエコ給湯の工事は大がかりです。
家を建てるときに導入するのなら問題ありませんが、「リフォームをするついでに導入をしたい」とか、「給湯器を光熱費がお得なものに買い替えたい」という理由で、手軽に付け替えることは難しいでしょう。
また、工事が大がかりであるということは、工事代金もかかるということ。
いくら光熱費がお得でも、導入費が高価では、元を取るために何年も使い続けなくてはなりません。
ですから、エコ給湯に興味がある方は、まず住宅設備会社や、電力会社の直営店などに行って相談をしてみてください。
見積もりや工事可能かどうか家を下見してもらえば、導入する決心もつけやすいでしょう。

4.こんなケースにエコ給湯はお勧め!!

こんなケースにエコ給湯はお勧め!!

では、最後にエコ給湯設備がお勧めのケースをご紹介していきましょう。
このような状況ならば、導入しても損はありません。

4-1.家を建て替えたり新しく購入したりする

最もエコ給湯を導入しやすい状況が、家を新しく建てたり建て替えたりするときです。
リフォームの場合も土台だけ残して作り替える大幅なものなら、エコ給湯を導入しやすいでしょう。
また、オール電化住宅にするとさらにエコ給湯のメリットは高まります。

4-2.電気温水器からエコ給湯に変える

ガス給湯器からエコ給湯に変えるよりは、電気温水器からエコ給湯に変える場合の方が工事しやすいです。
電気温水器とは、電気の力のみでお湯を沸かす給湯システムのこと。
電気でお湯を沸かす以外は、エコ給湯とお湯をためておく仕組みは同じです。
ですから、大がかりな工事になっても構わないのでエコ給湯を導入したい、という方にお勧めでしょう。

4-3.水回りをすべてリフォームする

水回りをすべてリフォームするという場合は、給湯設備も変えやすいです。
特に、キッチンと浴室を全面改装するときは、エコ給湯を導入しやすいでしょう。
現在は、住宅エコポイントも使えますので、エコ給湯を導入した方がリフォーム代は安くつく場合もあります。
一度住宅設備会社などに相談をしてみてください。
また、給湯器の展示会などに行ってみるのもよいでしょう。

5.おわりに

エコ給湯の特徴や仕組みについてのまとめ

いかがでしたか?
今回は、エコ給湯の特徴や仕組みをご紹介しました。
まとめると

  • エコ給湯は電気温水器に自然の力を利用してお湯を沸かすシステムを加えたものである。
  • エコ給湯を導入すれば、電気代が電気温水器を使っている場合の3分の1くらいになる。
  • エコ給湯はシステムが大がかりなので、住宅によっては設置できない場合もある。
  • 住宅を新築する場合や大がかりなリフォームをするときがエコ給湯を導入するチャンス。

ということです。
エコ給湯は電気代も安くなりますし、いつでもお湯を使える便利な給湯器。
しかも、電気温水器と同じように火を使わずにお湯を沸かすので、お年寄りや子どもでも安全に使えます。
しかし、その分導入費が高いので慎重に検討したうえで導入を決めてください。
また、工事できる業者も限られていますから、経験豊富な業者に依頼しましょう。
さらに、今では太陽光発電システムとセットで導入するケースも増えています。
どのように導入すればよいのか、業者とよく相談して決めましょう。