給湯器のお湯がぬるい! 温度が安定しない理由は?故障以外の原因も?

給湯器は浴室やキッチンにお湯を供給する設備です。給湯器があるおかげで、私たちはいつでも蛇口やシャワーから温かいお湯が出せます。しかし、お湯の温度が安定しないと悩んでいる方もいるでしょう。「給湯器の故障?」と思う方もいるかもしれません。でも、給湯器から出るお湯の温度が変わるのは故障だけが原因とは限らないのです。

そこで、今回はお湯の温度が安定しない原因と対処法についてご紹介しましょう。蛇口やシャワーから出るお湯の温度が安定しないという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

  1. お湯の温度が安定しない原因とは?
  2. 給湯器の寿命が近づいている場合は?
  3. おわりに

1.お湯の温度が安定しない原因とは?

まず始めに、お湯の温度が安定しない原因をご紹介していきます。給湯器は故障でなくてもお湯の温度が安定しない場合もあるのです。

1-1.冷水サンドイッチ現象

ガス給湯器を例に取ると、冷水がガスバーナーで温められた「熱交換器」の中を通ることによってお湯になり、シャワーや蛇口へと送られます。蛇口やシャワーの栓を閉めても、水は配管内に残るのです。そのときに、一番出口に近い部分にたまるのが熱交換器で温められた熱いお湯。しかし、給湯器の火を落とすと当然ですが、熱交換器内に残ったお湯は冷めていきます。
この状態で再度ガス給湯器を点火し、蛇口やシャワーの栓をひねると「熱いお湯・熱交換器内に残っていた冷たい水・給湯器で温められた熱いお湯」が交互に出てくるのです。ですから、「蛇口をひねったら適温になったと思ったら、すぐに下がり、また適温になった」という場合は、冷水サンドイッチ現象の可能性が高いでしょう。

この現象は給湯器の進化とともにだんだんと見られなくなりました。給湯器メーカーは、水を温める時間を短くしたり熱すぎるお湯がいきなりでないような機能を給湯器につけたりしています。この機能を「Q機能」というのです。しかし、築年数がたったマンションやアパートの場合は、給湯器も年季が入ったものが多いでしょう。「Q機能」がついていない場合は、適温になるまでしばしお湯を出しっぱなしにしておくなど、工夫が必要です。

1-2.水圧の変化

お湯が出る蛇口には、サーモスタット式とハンドル式があります。サーモスタット式とはお湯と水が配管内で混じりあって適温になって出る蛇口のこと。蛇口の脇に温度の目盛りがあるものは、サーモスタット式です。築20年以内の住宅はサーモスタット式の蛇口が多いでしょう。
ハンドル式とは水とお湯のでるハンドルが蛇口の上についていて、その蛇口のひねり具合で温度を調節するものです。

古い住宅に多いですが、熱湯を使いたいという蛇口はあえてハンドル式のことも多いでしょう。さて、このハンドル式の場合は水圧が変わると温度も変化します。たとえば、シャワーを使っている最中に洗面所やキッチンで水を使うと、水圧が下がって温度が変化するのです。

また、古いアパートなどではすべての部屋の配管がつながっているという場合もあるでしょう。その場合は、隣人が水を使っているとお湯の温度が安定しません。ハンドル式をサーモスタット式に替えるだけでも、だいぶお湯の温度は安定するでしょう。

1-3.そのほかの原因

このほかには、ガス栓や給湯器の元栓がしっかりと開き切っていなかったり、給湯器の温度を調整するセンサーのミスがあったりしても、温度は安定しなくなります。もう一度ガス栓や給湯器の元栓を確認したり、給湯器とシャワーの温度を数度ずらしたりしてみましょう。これで、温度が安定する場合もあるのです。

2.給湯器の寿命が近づいている場合は?

どうですか? 給湯器の温度というのは少しのことでも不安定になるでしょう。しかし、給湯器の寿命が近づいていても、温度が不安定になる可能性はあります。この項では、給湯器の温度が近づいている場合に起きる現象の特徴をご紹介しましょう。

2-1.温度の変化に規則性がない

水圧の変化や冷水サンドイッチ現象などで温度が不安定になった場合は、お湯の温度変化に規則性や決まりがあります。冷水サンドイッチ現象ならば「熱いお湯、冷たい水、熱いお湯」と交互に出てくるでしょう。しかし。給湯器の寿命が近づいている場合は、お湯の温度が不規則に不安定になります。ほかにどこも水道を使っていないのにいきなり温度が低くなったり、一定時間お湯を出し続けた後にいきなり低くなったりした場合は、故障の可能性があるのです。

2-2.高くも低くもなる

お湯の温度が不安定という場合の多くが、いきなり温度が低くなります。つまり、「ちょうど良い温度だと思ったら、突然ぬるくなった」というケースが大半でしょう。しかし、給湯器の寿命が近づいていてセンサーが効きにくくなっている場合は、いきなり熱湯が出てくる場合もあります。大変危険ですので、いきなり熱湯が出てきた場合はできるだけ早く修理業者を呼びましょう。

2-3.給湯器から異臭や異音がする

給湯器から異臭や異音がするという場合も、給湯器の寿命が近づいている可能性が高いです。
また、給湯器が不完全燃焼を起こすと配管から一酸化炭素が逆流してきて、中毒症状を起こす場合もあるでしょう。

ですから、給湯器から聞いたこともないような異音がしたり、焦げくさい匂いがしたりしたら直ちに使用を中止してください。現在の給湯器は不完全燃焼を起こしたり、発火したりする危険性はほとんどありません。しかし、古い給湯器は安全装置がうまく作動しないこともあります。

2-4.調子の悪い給湯器を使い続けないこと

給湯器はある日突然壊れてお湯が出なくなることもありますが、少しずつ調子が悪くなっていく場合も多いのです。給湯器の調子が悪いのかな?と思ってもはっきりと壊れない場合は、「もう少し様子を見よう」と決断を先延ばしにする人もいるかもしれません。しかし、前述したように壊れかけの給湯器を使い続けるのは大変危険です。

特に、一酸化炭素は匂いもありませんし、吸いこめば短時間で死亡することもあるでしょう。
ですから、給湯器の調子が悪い場合は、可能な限り早く修理業者に点検をお願いしてください。賃貸の場合は管理会社か大家さんに連絡すると、修理業者を呼んでくれるでしょう。場合によっては交換が必要です。

3.おわりに

いかがでしたか? 今回はお湯の温度が不安定な原因と対処の仕方をご紹介しました。
まとめると

  • お湯も温度が安定しないからといって故障とは限らない。
  • 水圧や冷水サンドイッチ現象などでも一時的にお湯の温度が安定しなくなる。
  • しかし、給湯器の寿命が近づいている場合もある。
  • 調子の悪い給湯器を使い続けない。

ということです。給湯器を使えない生活は大変不便でしょう。ですから、完全に壊れるまではなかなか修理を依頼しにくい気持ちもわかります。しかし、前述したように壊れかけた給湯器を使い続けるのは大変危険です。給湯器の不完全燃焼が原因で、死亡事故が起こることは決して珍しいことではありません。給湯器の交換が必要になった場合も、同じタイプの給湯器ならば半日もあれば交換できる場合が多いでしょう。

給湯器の寿命は10年前後ですが、使い方によっても差が出ます。ですから、お湯の温度が安定しない場合はひとつずつ原因を探っていき、どれにも当てはまらない場合は故障を疑いましょう。