エネファームとは ~メリットとデメリットを理解しておこう~

最近、エネファームを取り入れる家庭が増えています。しかし、エネファームの仕組みを知っているでしょうか。自宅に取り入れる場合は、しっかり理解しておく必要があります。
この記事では、エネファームのメリット・デメリットについてまとめました。

  1. エネファームとは
  2. エネファームの仕組み
  3. エネファームのメリット
  4. エネファームのデメリット
  5. まとめ

1.エネファームとは

CMやインターネットで見かけることが多くなったエネファーム。しかし、エネファームとは何を指すのでしょうか。しっかりと押さえておきましょう。

1-1.どのようなシステム?

エネファームとは、簡単に言えば家で使う電気とお湯を一緒に作り出すシステムです。
エネファームは「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」の愛称。エネファームとは、家庭用燃料電池を使って使用エネルギーを抑えるのが目的となります。燃料電池を使うことでガス・電気の両方を作り出すのです。その電気とお湯を血液のように家中に送るシステムが「エネファーム」となります。
電気は照明や家電製品を動かすために使われるのです。お湯はキッチンやお風呂に使われます。また、ガス温水床暖房やミストサウナなども組み合わせられるのです。

1-2.燃料電池の仕組み

エネファームを支える技術は、燃料電池にあります。この燃料電池は、家庭だけでなく車にも取り入れられるのです。ハイブリッドカー・電気自動車などが代表例と言えるでしょう。
燃料電池は、水素と酸素の化学反応によって電気を生み出します。ガソリンや灯油だけを燃料とするのではなく燃料電池の力を借りて動かすのが目的です。
燃料電池最大のメリットは、二酸化炭素の排出量を削減できる点。各メーカーや国が燃料電池開発に取り組むのは、二酸化炭素の排出量削減に貢献するためです。また、燃料電池を使えばガソリン・灯油と共に電気エネルギーを使うため運動効率が良くなります。
しかし、燃料電池にはデメリットもあるのです。燃料電池を生産するためにはコストが掛かります。また、水素の貯蔵や搬送にコストが掛かることもネックとなっているのです。

1-3.コージェネレーションとは

エネファームを支える技術は燃料電池とコージェネレーションになります。
コージェネレーションとは、発電時に生まれる排熱をほかの用途に使うのが目的です。
電気を作るときにも熱が発生します。その排熱をシャワーやお湯を温めるのに利用して無駄を無くすのです。効率よくエネルギーを使うためのシステムが「コージェネレーション」と思っていただければいいでしょう。
コージェネレーションの仕組みは、省エネだけでなく電気料金を削減できるのがメリット。また、排熱は冷房にも使えるのです。しかし、導入するには大きなコストが掛かります。また、太陽光発電や蓄電池と比べると知名度が低いのもデメリットなのを知っておきましょう。

2.エネファームの仕組み

2-1.基本的な仕組み

エネファームは、都市ガスなどを使って電気とお湯を同時に作ります。電気は燃料電池などを使っているので安全かつクリーンな電気です。その電気を作るときの排熱を使ってお湯を作ります。

2-2.作った排熱をためる

発電したときにできた排熱は、熱回収装置にて回収するのです。その回収した熱で貯湯タンクの水を加熱してお湯にします。そのお湯は給湯に使うことができるのを知っておきましょう。
また、タンク内のお湯が冷めないように追い炊きする「バックアップ熱源機」という装置があるのです。この装置は、追い炊き時に稼働する装置だと思いましょう。基本的には、床暖房やミストサウナなどに使う温水となります。

3.エネファームのメリット

エネファームを導入することでどのようなメリットを受けられるのでしょうか。そのメリットについて紹介します。

3-1.エネルギー効率が高い

エネファーム最大の特徴は、エネルギー効率が高い点です。そのエネルギー効率はおよそ90%となります。これは、排熱と発電を同時に行うことでエネルギーロスが少ない点が挙げられるでしょう。
また、排熱による追い炊き機能もあるためエネルギーを無駄にしません。

3-2.二酸化炭素の削減

エネファームを導入すれば、二酸化炭素の削減ができます。エネファームを1台導入するだけで杉100本分の二酸化炭素を削減することになるのです。
二酸化炭素を削減できるのは、酸素と水素で発電するクリーンな電池を使っているため。また、排熱を無駄にすることなく使用していることも挙げられます。

3-3.補助金が出る

エコファームを導入するときは、初期コストにどうしてもお金が掛かるもの。しかし、国や自治体としても二酸化炭素の削減目標を達成することは重要です。そのため、エコファームを設置する家庭には補助金が出るようになっています。その金額は最大で45万円です。
また、オール電化ならば各電力会社にて時間帯別料金プランが用意してあります。エネファームを導入する場合は、住宅にお得なガスプランも付いてくるのです。

3-4.燃料電池の採用

燃料電池は、酸素と水素を化学反応することで発電します。この燃料電池は、発電時に騒音を出さないのもメリットです。また、燃料電池を使うことで電気料金を抑えることもできます。
しかし、メーカーや製品によっては自立運転機能がないのもあるので注意しましょう。

4.エネファームのデメリット

エネファームを導入すればさまざまなメリットがあります。しかし、デメリットも同時に存在するものです。この項目にてチェックしておきましょう。

4-1.導入費用が高い

エネファームは、燃料電池やコージェネレーションが使われています。この2つは生産コストが高いため、導入費用が高くなってしまうのです。相場としては200万円を越える場合が大半となります。補助金があると言っても簡単に出せる金額ではないでしょう。
しかし、今では企業努力によって金額も下がってきています。その点を加味しながら考慮してみましょう。

4-2.都市ガスに左右される

エネファームは、電気ではなくてガスに頼るシステムです。そのため、ガスの輸入額が上がってしまうとガス料金が上がってしまいます。
また、ガス供給がストップしてしまうとエネファームが使用できなくなるのです。災害時にはエネファームの発電と給湯は難しいと思いましょう。

4-3.メンテナンスが必要である

エネファームはずっと使えるシステムではありません。メンテナンスや点検を行っても約20年が最長でしょう。そのため、初期費用に対して元を取れるかどうか微妙なところです。
エネファームを導入して得られる機能と料金のバランスを考えた上で導入しましょう。

5.まとめ

いかがでしたか? この記事では、エネファームのメリット・デメリットについてまとめました。
エネファームのメリットとしては、エネルギー効率が高い点。ガスだけで家中のお湯・電気をまかなえるのは非常に便利です。また、二酸化炭素の削減にもつながります。さらに、設備を投資するときに国から補助金が出るのもポイントです。
エネファームのデメリットは、初期投資するときの金額が高いこと。また、都市ガスの供給状況によってガス料金やライフラインへの影響が大きいのがデメリットです。さらに、メンテナンスを入れても寿命が20年ほどとなっている点も考慮して選びましょう。