給湯器のお湯がぬるい原因は? 対処法や修理・交換方法について

「給湯器は動いているのに、お湯がぬるい」という状態は、何かしら原因があるはずです。キッチンや浴室にお湯を供給する設備だからこそ、故障して使えなくなる前に、修理・交換を行わなければなりません。まずは、なぜお湯がぬるいのか、原因を把握することが大切です。

本記事では、給湯器のお湯がぬるい原因や確認すべきこと・給湯器の基礎知識・修理・交換などについて詳しく説明します。

  1. 給湯器のお湯がぬるい原因
  2. 給湯器のお湯がぬるい場合に確認すること
  3. 給湯器の基礎知識
  4. 給湯器の修理・交換について
  5. 給湯器に関するよくある質問

この記事を読むことで、給湯器のお湯がぬるい原因や対処法について知ることができます。お湯がぬるいと悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

1.給湯器のお湯がぬるい原因

給湯器のお湯がぬるいのは、温度が安定していない証拠です。希望温度に設定しても、ぬるいお湯が出てくるのは、一体何が原因なのか、詳しく説明していきたいと思います。

1-1.水圧の変化

キッチンとお風呂で同時にお湯を使う場合だけお湯がぬるいのであれば、水圧の変化が原因の可能性があります。各先々で同時にお湯を使うと、水圧が弱くなるため、温度にも変化が現れるのです。特に、築年数が経過している住宅は、ハンドル式の蛇口になっているところがほとんどでしょう。ハンドル式は、蛇口の上にお湯と水が出るハンドルがついているタイプで、蛇口のひねり具合で温度を調節するため、水圧の変化と同時に温度も変わってしまうのです。また、古いアパートの場合は、すべての配管がつながっています。よって、隣人がシャワーを使っていると温度が安定しないことがあるのです。

1-2.給湯器の設定温度が低い

給湯器の設定温度が低すぎることで、温度が安定しないことがあります。まずは、給湯器の設定温度を確認してみてください。50℃程度に設定し直した後、お湯を出してぬるくなければ問題ありません。設定温度を調節してもお湯がぬるいままであれば、ほかの原因が考えられます。設定パネルセンサーが、きちんと給湯器本体に届いていないケースも考えられるでしょう。

1-3.混合栓の故障

混合栓は、給湯器で沸かしたお湯を水と混ぜて、温度を調節する栓のことです。混合栓が故障すれば、水の割合が多くなりぬるく感じます。また、混合栓の故障は、蛇口から出るお湯の温度を高めにしても変わらないケースが多く見られがちです。高めの温度に設定しても変わらない場合は、混合栓に問題があると考えてください。自分で何とかできる原因ではないため、業者に依頼しましょう。

1-4.給湯器本体の故障・寿命

給湯器本体の故障や寿命によって、お湯がぬるくなる可能性もあります。使用年数が結構経過している給湯器は、寿命を視野に入れたほうがいいでしょう。ほかにも、冬季による冷え込みが原因で温度が安定しないこともあります。特に、給湯器本体を外に設置している場合は、外気温の影響を強く受けることになるでしょう。

給湯器の故障以外にもお湯がぬるくなることがあるんですね。
はい。しかし、お湯がぬるいままのときは故障の可能性が最も高いんです。

2.給湯器のお湯がぬるい場合に確認すること

給湯器のお湯がぬるい場合は、チェックすべき箇所がいくつかあります。修理か、それとも交換すべきか、やってはいけないこと・業者に連絡すべき場合についても確認しておきましょう。

2-1.チェックすべき箇所

まず、確認してほしいのは給湯器のリモコンです。給湯器に異常が起きている場合は、リモコンの液晶画面にエラー番号が表示されます。エラー番号の意味は、取扱説明書に記載されているので確認してください。手元にない場合は、メーカーのホームページで確認できます。また、ガス栓に異常がないかどうかも確認しましょう。ガス栓からガスが漏(も)れている場合は、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。すぐに換気をして、業者への連絡が必要です。

2-2.修理か、交換か

修理か、それとも交換かで悩んだときは、使用年数を目安に考えてみてください。給湯器の寿命は、およそ8~10年といわれています。もし、使い続けて8年近く経過するのであれば、交換を検討しましょう。なぜなら、修理をしても再び故障する可能性があるからです。修理回数が増えるほど、交換よりも費用が高くかかってしまいます。逆に、保証期間内の故障や簡単な部品交換であれば、修理がおすすめです。以上のように、さまざまな判断基準を考慮した上で、修理と交換どちらにすべきか決めてください。

2-3.やってはいけないこと・注意点

ガスのにおいがしている場合は、ガス漏(も)れが起きている可能性があります。そのため、むやみに扱ったり、さわったりしないようにしてください。最初に、部屋の換気を行ってから、ガスの元栓がしまっているかどうか確認します。不完全燃焼の場合は、ガス漏(も)れを起こしている確率が高いため、必ず換気しなければなりません。それから、業者に連絡しましょう。

2-4.業者に連絡すべき場合

業者に連絡すべき場合は、ガスのにおいがする・不完全燃焼を起こしている・原因がわからない場合です。表示されているエラーコードに対する処置をしても、なかなか改善できない場合があります。何をやっても給湯器が動かないときは、自分で対応できません。給湯器に詳しい専門業者に依頼したほうが、スピーディーに対処できるでしょう。

ガスが漏れている可能性もあるんですね。
はい。不完全燃焼を起こしている可能性が高い場合は、すぐに業者へ連絡してください。

3.給湯器の基礎知識

給湯器のお湯がぬるい・出ないなどのトラブルに対処するためには、基礎知識を身につける必要があります。給湯器とは何なのか、詳しく把握しておきましょう。

3-1.給湯器について

給湯器は、水をお湯に変えて供給する器具のことです。別名、湯沸かし器・温水器とも呼ばれています。熱源によって給湯器の種類が異なるため、それぞれの特徴を以下にまとめてみました。

  • ガス給湯器:熱源がガスの給湯器。最も主流なタイプで、沸かす力が大きい
  • 電気給湯器:深夜料金で利用できる電気が熱源の給湯器。沸かす力が小さめだが、コストが低い
  • 石油給湯器:熱源が石油の給湯器。現在はあまり使われていない
  • エコキュート:電気給湯器の1つで、空気の熱でお湯を沸かすタイプ
  • ハイブリッド給湯器:ガスと電気の両方を活用して沸かすタイプ

3-2.給湯器の故障について

お湯がぬるい以外にも、給湯器にはさまざまな故障が発生します。よく見られる故障内容は、以下のとおりです。

  • 給湯器から異音・異臭がする
  • お湯と水が出ない
  • 水がお湯にならない
  • 本体や配管から水が漏(も)れる
  • 制御装置の故障
  • 給湯器本体の基盤ショート
  • 操作パネルやリモコンの故障

3-3.耐用年数・寿命について

先ほども話をしたとおり、給湯器の耐用年数は約8~10年です。しかし、あくまで目安となるため、使用頻度や使い方によっては、5年以内で故障するというケースもあります。購入してからすぐに故障がある場合は、設置不良が問題といってもいいでしょう。すぐに業者へ連絡しなければなりません。

給湯器の寿命は10年前後なんですね。
目安ではそうなっていますが、使用環境などによって15年近く使えることもあれば、10年未満で故障することもあります。

4.給湯器の修理・交換について

スムーズに給湯器の修理・交換をするためにも、修理や交換すべき場合、修理・交換の依頼方法、費用、業者選びのポイントなどについて詳しく把握することが大切です。それでは、早速チェックしていきましょう。

4-1.修理について

給湯器の部品保有期間は、およそ10年となっています。部品内容やメーカーによって具体的な期間は異なりますが、10年を目安に修理を検討してください。10年以上経過している給湯器は、修理を依頼したくても部品がそろわない可能性があります。在庫切れとなれば、再生産の見込みも薄いのが現状です。使用年数がどのくらいか、10年以上経過しているのか、修理を依頼する前に必ず確認しておきましょう。

4-2.交換すべき場合

8~10年以上使い続けている・修理では対処できない故障の場合は、給湯器の交換がおすすめです。きちんとした業者に依頼すれば、給湯器の状態を見て適切な判断をするでしょう。信頼できる業者を見つけることが大切です。

4-3.修理・交換の依頼について

給湯器の修理・交換を行っている業者に依頼してください。実績と経験のある業者ほど、スピーディーに対応してくれます。給湯器が故障して使えなくなってしまうと、日常生活に支障をきたす恐れがあるため、素早く対応できる業者に依頼しましょう。対応が遅く、態度が悪い業者は信頼できません。

4-4.費用について

給湯器の修理・交換を行う場合に最も気になるのが費用ですよね。費用は修理内容や新しい給湯器本体の価格・業者によって大きく異なります。目安となる費用は以下のとおりです。

修理の場合

  • 燃焼系の不具合:およそ20,000円~
  • 電装系の不具合:およそ6,000円~
  • 安全装置系の不具合:およそ8,000円~
  • 水制御系の不具合:およそ10,000円~
  • 操作リモコンの不具合:およそ16,000円~

交換の場合

  • 給湯器本体価格:およそ150,000~400,000円
  • 取りつけ工事:およそ30,000~40,000円

業者によっては、取りつけ工事や修理工事に加えて、出張費用が追加されるところがあります。見積もりを出してもらうときは、出張費や人件費などが含まれているか、追加料金の有無などをきちんと細かくチェックしておきましょう。

4-5.業者選びのポイント

どの業者に修理・交換を依頼すべきか、悩んでいる方は多いと思います。業者選びのポイントを押さえておけば、安心して依頼できる業者に依頼できるでしょう。押さえてほしいポイントは以下のとおりです。

  • 丁寧かつスピーディーな対応
  • 無料見積もり・無料相談が可能
  • 即日対応が可能
  • 豊富な種類の給湯器がそろっている
  • 低価格で給湯器の修理・交換ができる
  • 工事保証などのアフターサービスが整っている
  • 給湯器の修理・交換に実績と経験がある
  • 有資格者が工事を行っている

5.給湯器に関するよくある質問

給湯器に関するよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.給湯器はお手入れするべきか?
A.給湯器ではなく、循環アダプターのお手入れを定期的に行ってください。循環アダプターは、浴槽のお湯と水の出入り口という役割を担っています。浴槽下の側面に、丸い形をした循環アダプターがついているはずです。軽く持って回せば、取りはずすことができます。ゴミや髪の毛で詰まっている場合は、歯ブラシなどを利用してキレイに取りのぞいていきましょう。詰まった状態のままでは、追い焚きをする際に、お湯と水の循環不良を起こしてしまいます。給湯器を長く使い続けるためにも、大切なお手入れです。

Q.給湯器の故障を防ぐためのコツは?
A.給湯器のそばに燃えやすいものを置かない・機器周辺をブロック塀などで囲わないなど、給湯器の設置環境に気を配ってください。特に、外部に給湯器を設置する場合は、影響を受けやすいので要注意です。さらに、点火操作をくり返して行わないように注意しましょう。給湯器の故障を防ぐコツは、正しく使うことです。

Q.冬場だけ温度が下がるのはなぜか?
A.冬場だけ設定温度よりもぬるいお湯が出てくる場合は、外気温の影響を受けている証拠です。冬場は水温自体が低くなるため、沸かす時間が余計にかかってしまいます。また、大量にお湯を使うことが増え、湯量が不足するのも原因の1つです。冬場も温度を安定させたい場合は、現在よりも号数の大きい給湯器に交換するといいでしょう。

Q.寿命が近づいているサインは?
A.寿命が近づいてくると、以下のようなサインが出始めます。

  • 給湯温度が一定でない
  • 給湯器の異音が目立つ
  • エラーコードが頻繁に出る
  • 給湯器の排気から煙が出ている
  • 湯量が明らかに少なくなった
  • お湯張りをすると、設定温度よりぬるい・高くなる

Q.悪徳業者の特徴が知りたい。
A.「工事後、追加料金を請求された」「給湯器の修理・交換にかんする悩みを聞いてくれない」など、悪徳業者には何かしらの特徴が見られます。態度が悪い・ホームぺージに住所や電話番号が記載されていないのも要注意です。

まとめ

給湯器のお湯がぬるい原因は、水圧の変化・給湯器の設定温度・混合栓の故障・給湯器本体の故障や寿命が考えられます。何が原因でぬるくなっているのかわからない場合や、ガスのにおいがしている場合は、すぐに業者へ連絡してください。特に、ガス漏(も)れは不完全燃焼を起こして、一酸化炭素を発生させる恐れがあります。すぐに部屋の換気を行ってから、業者へ連絡しなければなりません。修理すべきか、それとも交換すべきか悩みますが、原因や判断基準を押さえておけば、適切な選択ができます。スムーズに対処するためにも、給湯器の基礎知識を身につけてくださいね。