給湯器のファンモーターに多い故障や対処法!修理と交換の目安は?
「給湯器のファンモーターが故障した可能性がある」「修理してもらうにはいくらかかるのか?」とお悩みではないでしょうか? 給湯器に不具合が起こる原因の一つに、ファンモーターの故障があります。ファンモーターが完全に動かなくなるとお湯が出なくなってしまうため、早めに対処する必要があるのです。
この記事では、ファンモーターによくある故障や対処法・修理や交換を依頼した場合の費用などについてまとめてご紹介しましょう。
この記事を読むことで、給湯器におけるファンモーターの役割や故障の前兆となる症状・修理や交換の依頼先などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.給湯器のファンモーターとは?
まずは、給湯器のファンモーターの役割や故障のしやすさなどについてご紹介しましょう。
1-1.ガスの燃焼に必要な空気を送り込む役割
給湯器にはさまざまな部品が使用されていますが、その一つであるファンモーターには、ガスの燃焼に必要な空気をバーナーに送り込む役割があります。給湯器を点火するとファンモーターが回り出し、回転する力によって空気を送り込んでいるのです。給湯器の機種によっては、燃焼が止まった後も、数分間モーターが回り続けるものもあります。
1-2.ファンモーターは故障しやすい
ファンモーターはお湯を出している間、常に回り続けています。そのため、故障などの不具合が起こりやすいといわれているのです。不具合の内容によっては修理や交換が必要になる場合もあるため、異常に気づいた際には注意して対処する必要があるでしょう。
2.給湯器のファンモーターによくある故障を紹介
給湯器のファンモーターによくある故障の例や放置したときの影響などをご紹介します。
2-1.お湯が出ない
ファンモーターが正常に回転しなくなると、燃焼のための空気を送り込むことができず、お湯が出なくなります。もちろん、お湯が出なくなる原因はファンモーターの故障以外にも考えられるでしょう。たとえば、給湯器のコンセントプラグが抜けている・リモコンの電源が入っていないなどの場合も、ファンモーターが回転することはありません。また、「ファンモーターの回転音はするが、お湯が出ない」という場合は、別の部分に不具合が起こっている可能性があるでしょう。お湯が出なくなったときは、まずファンモーターの回転音が聞こえるかどうかチェックしてみてください。
2-2.異音がする
ファンモーターの故障が原因で異音がする場合もあります。ただし、その音が「問題のある音」なのか「正常な音」なのか、原因がファンモーターにあるのかを判断するのは難しいでしょう。基本的に、「ピー」という笛のような音がする場合は、ファンモーターの不具合が原因である可能性が高いと判断できます。
2-3.エラーコードが表示される
エラーコードが表示されたことでファンモーターの不具合に気づくパターンも多いでしょう。「610」のエラーコードが表示された場合、ファンモーターが不具合を起こしてエラー停止した可能性があります。給湯器の電源を入れ直してもエラーコードの表示が消えない場合は、業者に連絡しましょう。
2-4.放置すると不完全燃焼を起こす危険も
ファンモーターが不具合を起こしたまま放置していると、給湯器内のガスと酸素の燃焼バランスが悪くなり、不完全燃焼を起こす可能性があります。お湯が出なくなるだけでなく火災や爆発につながる危険もあるため、早めに専門業者へ連絡するのがおすすめです。
3.給湯器のファンモーターが故障したときの対処法は?
給湯器のファンモーターが故障したときの対応方法や修理交換にかかる費用・業者選びのポイントなどをまとめました。
3-1.まずはここをチェック!
ファンモーターの故障が疑われるときは、まず以下の点をチェックしてみましょう。
- ガスの供給が止まっていないか
- 給湯器のコンセントや電源は入っているか
- 回転音は聞こえるか
- エラーコードが表示されているか
- 異音や異臭はないか
3-2.電源を入れ直してみる
「お湯が出ない」「ファンモーターが回転しない」などの症状が出た場合、まずは給湯器の電源を入れ直してみましょう。一時的な不具合の可能性も考えられます。電源を入れ直しても症状が改善されない場合は、すぐに業者へ連絡してください。
3-3.修理か交換かは使用年数で判断する場合が多い
ファンモーターが故障した場合、修理か交換かで迷う人は多いでしょう。一般的に、給湯器メーカーは給湯器の生産終了から10年間は部品を保有しています。そのため、メーカーに交換部品の在庫がある場合は、修理を依頼することが可能です。しかし、生産終了から10年以上経過している場合は、部品がないため修理ができません。必然的に給湯器を交換することになるでしょう。また、保証期間を過ぎている場合は修理に費用がかかります。修理にかかる費用と交換する場合の費用をしっかり比較した上で、どちらを選択すべきか決めるとよいでしょう。
3-4.修理・交換の費用相場
業者に依頼した場合、ファンモーターの修理には9,000円前後・交換には15,000~20,000円前後かかるのが相場です。出張費や技術料・部品代などを合計した金額になるため、内訳をしっかり確認しておきましょう。
3-5.良心的な業者選びを!
- 豊富な実績があるか
- 無料見積もりを受け付けているか
- 見積書の内容が明確か
- 24時間365日休まず対応してくれるか
- アフターフォローや保証は充実しているか
4.給湯器のファンモーターの故障に関するよくある質問
「給湯器のファンモーターの故障について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.原因は分かりませんが、蛇口をひねってもお湯が出ません。まず何をチェックすればよいですか?
A.水は出るか・ガスの元栓はしまっていないか・ガスコンロの火は点(つ)くか・給湯器の電源は入っているかをまずチェックしてください。問題がなければ、給湯器の故障が考えられます。
Q.ファンモーターは自分で修理することも可能ですか?
A.専門的な知識や道具・技術が必要になるため、自分で修理することは危険でもあり不可能でしょう。専門業者に依頼してください。
Q.給湯器の寿命をのばすためのポイントは何でしょうか?
A.排気口の周辺にものを置かない・凍結に注意する・定期的にメンテナンスを行うなどが長持ちのポイントです。
Q.ファンモーターは回っていますが、お湯が出ません。エラーコードは表示されていないのですが、故障でしょうか?
A.エラーコードが表示されるまで時間を要する場合もあります。蛇口をひねったままの状態で1分ほど待ってみてください。
Q.悪質な給湯器業者の特徴にはどのようなものがありますか?
A.飛び込み営業で強引に契約を迫る・料金体系が不明確・保証やアフターフォローに関する説明がない・スタッフの対応が悪いなどの業者には注意が必要です。
まとめ
給湯器のファンモーターによくある故障や対処方法・業者に依頼する際の注意点などをまとめてご紹介しました。給湯器が突然故障するとお湯が使えなくなり、生活に大きな支障をきたします。どのような故障が起こりやすく、どう対処したらよいのか、しっかり把握しておきましょう。ぜひこの記事を参考に、故障が疑われたときには、スムーズに問題を解決してください。