ヒートショックの対策方法は? 寒くても健康に過ごすコツを教えます!

「寒くなってきたので、ヒートショックの対策をしたい」「ヒートショックを起こす原因や予防方法を知りたい」とお考えではありませんか? 気温の低い季節は、家族の健康が心配になりますよね。冬場でも安心して暮らすためには、どんな理由でヒートショックが起こりやすいのかを知り、きちんと対策することが大切です。

そこで今回は、ヒートショックの対策について詳しく解説します。

  1. ヒートショックとは?
  2. ヒートショックが起こりやすいのはどんな人?
  3. ヒートショックを予防する方法
  4. ヒートショックの対策リフォームについて
  5. ヒートショックの対策に関するよくある質問

この記事を読むことで、ヒートショックの対策方法や予防方法がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.ヒートショックとは?

最初に、ヒートショックとはどんな状態か見ていきましょう。

1-1.ヒートショックとは?

ヒートショックとは、寒暖差の激しい場所を出入りしたときに、体に大きなダメージを受けることを言います。主に、浴室・トイレ・玄関などで起こりやすいのが特徴です。入浴中に亡くなる人の多くが、ヒートショックの影響を受けた可能性があります。大切な命を守るためにも、ヒートショックを予防することが大切です。

1-2.ヒートショックの主な症状は?

ヒートショックが起こると、以下のような症状が見られます。中には命にかかわる危険な症状もあるのが特徴です。

  • 気分が悪くなる
  • 脳貧血
  • 失神
  • 血圧の乱高下
  • 心拍数の増大
  • 心筋こうそく
  • 脳出血・脳こうそく

1-3.ヒートショックは11~2月に起きやすい

ヒートショックが起きやすい時期は、11~2月です。気温が低く、暖房を使用することが多い時期に多発します。家の中すべてを暖房しているわけではなく、浴室やトイレなどは寒いままになることが多いため、ヒートショックが起こりやすいのです。肌寒く感じるようになったら、ヒートショック対策を入念に行う必要があります。

2.ヒートショックが起こりやすいのはどんな人?

ヒートショックが起こりやすい人について詳しく見ていきましょう。

2-1.高齢者

高齢者は、最もヒートショックのリスクがあります。高齢になると、身体機能が低下しているため、温度差がある環境の出入りにより体に大きな負担がかかるからです。中には、異常を感じてすぐに体を動かすことができず、症状を悪化させてしまうケースもあるので気を付けてください。高齢であることを自覚し、入浴時には十分に注意しましょう。

2-2.生活習慣病の人

生活習慣病の人もヒートショックに注意する必要があります。

  • 高血圧:急激な温度差により血圧が乱高下しやすい、血圧降下薬を服用中の人は特に注意が必要
  • 糖尿病:動脈硬化が進んでいるためヒートショックの影響を受けやすい

また、心臓や循環系系が弱い人も注意してください。心臓や内臓に負担がかかり急激に体調が悪くなることがあります。

2-3.飲食後すぐに入浴する人

飲食後、すぐに入浴する人はヒートショックに注意してください。飲食後は、内臓に血液が多く集まるため、血圧が低めになります。血圧が低くなっているときにヒートショックが起こると、血圧の上昇幅が大きく、体が悲鳴を上げてしまうのです。特に、お腹いっぱい食べたりお酒を飲んだりした後は、ヒートショックを起こすリスクが高くなります。

3.ヒートショックを予防する方法

ヒートショックを予防する方法について詳しく解説します。

3-1.浴室を暖めてから入浴する

入浴前に浴室を暖めておくと、ヒートショックの予防になります。入浴する20分前から浴槽のフタを開けておくと、湯気が浴室内に広がって空気を暖めてくれるのでおすすめです。浴室暖房がある場合も、入浴する時間より5~10分程度前から運転を開始してください。脱衣場の温度が低い場合は、浴室の扉を開放しておくのもいいでしょう。

3-2.体を慣らしてから浴槽に入る

いきなり浴槽に入るのは、ヒートショックを引き起こす原因になります。まずは、かけ湯を十分にして、体を温めてからにしましょう。手足など、心臓から遠い部分を先に温めることがポイントです。いきなり体にお湯をかけると、心臓がびっくりしてヒートショックを引き起こすことがあるので気を付けてください。なお、お湯の温度は、38~40度程度のぬるめに設定しましょう。

3-3.浴槽からゆっくりと出る

浴槽から出るときは、ゆっくりと出ることが大切です。急激に出ると、血圧の変化が大きくなり、ヒートショック状態になります。気分が悪くなったり脳貧血になったりして、転倒のリスクも高まるので十分に気を付けてください。手すりや浴槽の縁(ふち)をしっかり持ち、体調が変化しないことを確認しつつゆっくり出るようにしましょう。

3-4.入浴を日中に済ませる

入浴を日中に済ませるのも一つの方法です。日中は夜間より気温が高いため、ヒートショックのリスクが低くなります。また、ひどく疲労していたり判断力が低下していたりしない時間帯であることからもおすすめです。それに、日中なら、夜間と比較して寒い思いをして脱衣しなくて済むのもメリットでしょう。

3-5.飲食してから1時間以上後に入浴する

飲食後してからすぐに入浴するのは避け、1時間以上経過してからにしましょう。消化が進み、お腹が落ち着いてから入浴することで、ヒートショックのリスクを避けることができます。特に、お酒を飲んでから入浴するのは危険ですのでやめましょう。お酒が入ると判断能力が下がり、ヒートショックへの危機感が薄れる可能性が高くなります。

4.ヒートショックの対策リフォームについて

ヒートショックの対策リフォームについて詳しく見ていきましょう。

4-1.浴室暖房を導入する

ヒートショックの対策リフォームには、浴室暖房を導入する方法があります。導入後は、入浴前に浴室を簡単に温めることができ、服を脱いだときに寒くありません。浴室暖房機の中には、乾燥機能などが付加されたものもあり、洗濯ものの乾燥にも使えるなど何かと便利です。

4-2.家を断熱リフォームする

家を断熱リフォームするのもおすすめです。ヒートショックが起きやすい家は外気温の影響を受けやすく、浴室・トイレ・廊下など暖房器具の範囲外となる場所は、冬場に温度が大幅に下がります。外壁や屋根に断熱塗料を塗る、外壁内部に断熱材を追加する、断熱窓に入れ替えるなどさまざまな方法があるので、信頼できる業者によく相談して検討してみるといいでしょう。

4-3.自治体の補助金制度を利用できることがある

ヒートショック対策のリフォームでは、一定の条件を満たすと補助金を受けられることがあるので調べてみるといいでしょう。たとえば、以下のような補助金があります。

長期優良住宅課リフォーム推進事業

なお、補助金制度には申込期限があること、工事を行う前に申請することなど、いくつかの注意点があるので事前に確認しておきましょう。また、高齢者のいる家庭では、介護保険による補助金を利用できることがあります。詳しくは、担当のケアマネージャーに相談してみてください。

5.ヒートショックの対策に関するよくある質問

最後に、ヒートショックの対策に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.子どもでもヒートショックが起こる?
A.はい。子どもでも、寒暖差が大きな場所の出入りや体調不良などが重なればヒートショックを起こします。子どもだから大丈夫と安心し過ぎず、きちんと対策してください。

Q.夏はヒートショックにならない?
A.いいえ。夏でも油断できません。冷房の効いた室内と高温の室外を出入りすることで、ヒートショックが起こることがあります。

Q.暖冬はヒートショックの危険性が少ないのでは?
A.確かに、気温の低下がゆるやかな分、ヒートショックが起こるリスクは下がります。ただし、暖冬であっても地域や日によっては気温が氷点下になることもあり、油断は禁物です。

Q.ヒートショックで倒れた人を介抱するときの注意点は?
A.まずは、倒れた人の意識や呼吸の有無を確認し、すぐに救急車を呼んでください。意識があるときは、痛いところや苦しいところがないか確認しましょう。意識がないときは適宜呼びかけをし、息をしていないときは人工呼吸や心臓マッサージを行いながら待つようにしてください。

Q.断熱リフォームはどんな業者に依頼するといい?
A.以下を参考にし、信頼できる業者を選んで依頼すると安心です。

  • 断熱リフォームの工事実績が豊富にある
  • 丁寧で高品質な仕上がりで定評がある
  • 見積もりは無料
  • リーズナブルかつ分かりやすい料金システム
  • 都合のいい工期に合わせてくれる
  • スタッフの対応が親切で顧客からの評判がいい
  • 保証やアフターサービスが充実している

まとめ

今回は、ヒートショックの対策について詳しく解説しました。ヒートショックが起きると、最悪の場合命にかかわることがあるので十分な対策が必要です。高齢者や生活習慣病がある人はヒートショックが起こりやすいので、特に注意してください。

また、飲食後すぐの入浴も血圧の変化が激しくなるのでやめましょう。ヒートショックを防ぐには、家の中の寒暖差を少なくすることが大切です。入浴前に浴室や脱衣所を暖めておいたり、浴室暖房を導入したりすることも検討してみてください。気温が低い時期は、ヒートショックが多発します。きちんと対策し、家族の健康を守りましょう。