熱湯でやけどしたときの3つの対処方法

熱湯でやけどした場合、応急処置によって症状が大きく変わります。アクシデントはいつ起こるかわかりません。ですから、やけどの応急処置と対処方法をしっかりと覚えておきましょう。また、やけどのあとを残さないための対処方法もご紹介します。やけどしないための危険予知方法も考えておきましょう。

  1. 熱湯でやけどしたときの応急処置
  2. してはいけない3つのこと
  3. やけどのあとを残さないために

1.熱湯でやけどしたときの応急処置

1-1.すぐに冷やす

熱湯でやけどしたなら、まずは冷やしてください。冷やすなら、次の3つの効果を期待できます。まず、やけどが皮ふの深いところまで進行しないように食い止める効果です。また、冷やすことにより、やけどのあとも残りにくくなります。また、やけどの痛みを軽減する働きもあるのです。そのため、やけど症状を軽くするため、またはやい回復のために、まず冷やしましょう。冷やし方は、水道水を患部に流しかけるのがベストです。軽度のやけどで、やけどの範囲がせまいなら、氷をガーゼでつつんで患部にあてるのもよいでしょう。全身のやけどなら、水を浴槽にためて体全体を浸してください。このような方法は、あくまでも緊急処置です。重傷なら、患部を冷やしながら、すぐに救急車を呼びましょう。

1-2.冷やす時間にも注意

冷やす時間の長さは、少なくとも5分です。冷やしはじめるタイミングは「可能な限りすぐ」にしてください。可能であれば、15分冷やすのがおすすめです。15分間継続して冷やしましょう。ただし、全身のやけどの場合、体温が低くなりすぎないよう注意してください。また、患部を氷で冷やす場合、凍傷の危険にも注意しましょう。冷やす温度は10度から15度ぐらいで十分です。水道水の温度で適温でしょう。

1-3.重傷なら救急車を呼ぶ

やけどには段階があります。1度熱傷(ねっしょう)は表皮だけのやけどです。軽傷ですから、救急車を呼ぶ必要はありません。水ぶくれができるやけどは、2度熱傷(ねっしょう)です。2度熱傷(ねっしょう)にも、やけどの深さによって程度が異なります。状況によっては救急車を呼ぶ必要があるでしょう。最も深刻なやけどは3度熱傷(ねっしょう)です。3度熱傷は、皮下組織や筋肉にも影響があります。3度熱傷なら、必ず救急車を呼んでください。適切な治療ができる病院を救急隊員が選びます。大人なら体の20パーセント以上、子供なら10パーセント以上のやけどは、命が危険です。手のひらの大きさを1%として数えるのを目安にして、やけどの大きさを判断してください。救急車を呼ぶときに、やけどの程度や範囲を報告しましょう。受け入れ先の病院を探すために役立つ情報です。

2.してはいけない3つのこと

2-1.服はすぐにぬがない

服の上から熱湯をかぶった場合、服の下がやけどになります。服の下がどうなっているか気になるでしょう。しかし、服をすぐにぬいではいけません。服を着たままで、冷たい水をかけて冷やしましょう。無理に服をぬぐなら、皮ふがはがれる危険があります。また、患部を包帯でまいてはいけません。包帯が皮ふにくっついて、皮ふがはがれる危険があるからです。

2-2.水ぶくれは破らない

水ぶくれは、やけどのきずを保護するため、自然と体が反応してできます。無理に水ぶくれを破いてはいけません。きずの回復と皮ふの再生に時間がかかるからです。もし、水ぶくれが破けたなら、病院で治療を受けてください。水ぶくれが破けるなら、皮ふの保護が弱くなくなり、ばい菌が入りやすくなります。感染症の危険があるため注意が必要です。

2-3.自己判断は危険

深刻なやけどでは、水ぶくれはできません。ですから、水ぶくれができていないなら、重症かもしれないのです。特に、皮ふが白や黒に変色したなら、3度熱傷(ねっしょう)の可能性があります。自分では軽いと思っていても、深刻なやけどのケースもあるのです。自己判断に頼るのではなく、すぐに病院で見てもらいましょう。薬草や塗り薬をあわててつけないください。病院でしっかりと診断を受けてから、薬を適用しましょう。病院へ行く前に行うべきことは冷やすことだけです。

3.やけどのあとを残さないために

3-1.ビタミンCをとる

軽度の2度熱傷(ねっしょう)までなら、やけどのあとは残りません。しかし、皮ふがきちんと再生するようビタミンCをとることをおすすめします。コラーゲンの生成が促進され、きずがはやく治るでしょう。食べものやビタミン剤の服用などでビタミンCを吸収するのもおすすめです。また、皮ふにビタミンCが含まれた軟膏(なんこう)を塗って、きずあとを残さない方法もあります。薬局や病院で相談しましょう。

3-2.患部に紫外線があたるのを避ける

紫外線にあたると、きずの部分に色素が沈着しやすくなります。ですから、やけどしたときは、きずが日光にあたらないようにしましょう。きずが治ったあとも日光には注意してください。日焼け止めクリームの使用もおすすめです。長袖の服や手袋を使用して、肌を日光から守りましょう。メラニン色素の沈着を抑えるハイドロキノンのクリームなどもおすすめです。しかし、外用薬の使用は必ず医師や薬剤師に相談してください。

3-3.アロマオイルも使用する

エッセンシャルオイルの使用も、やけどのきずを残さないためにはおすすめです。特に、ラベンダーには劇的な回復力があると言われています。軽度のやけどであれば、冷やすときにラベンダーを含んだ水をたらいにいれ、そのたらいに患部を浸すのもよいでしょう。ティートゥリーオイルにも効果があります。皮ふが再生したあとに、ラベンダーオイルをオリーブオイルで薄めて患部に塗るのもおすすめです。

まとめ

熱湯でやけどしたなら、

  • すぐに水で冷やす
  • 少なくとも5分冷やす
  • 重傷なら救急車を呼ぶ

ことにより、応急処置を適切に行ってください。

また、

  • 服を無理にぬがない
  • 患部を包帯でまかない
  • 自己判断で治療しない

ことも覚えておきましょう。

熱湯でやけどしないためには、普段からの危険予知が必要です。熱湯がでるラジエーターのバルブやポットなどには注意してください。ポットなどを子供の手が届くところに置かないようにしましょう。また、給湯機器も定期的に点検してください。寿命が来たボイラーや給湯機器はすぐに交換しましょう。