意外に知らない?! ガス給湯器の安全な使い方は?

ガス給湯器はお風呂を沸かしたり、お湯を出したりと生活になくてはならない器具です。でもその一方で知らず知らずのうちに危険な使い方をしていることも多いのです。

そこで今回は、ガス給湯器の安全な使い方をご紹介しましょう。

  1. ガス給湯器が原因で起こる事故は?
  2. 不用意なことをすると火事になる危険性も
  3. 素人修理は危険の元
  4. 5年以上使ったら業者に点検してもらおう

1.ガス給湯器が原因で起こる事故は?

ガス給湯器の事故、というと2007年に起きた給湯器による一酸化炭素中毒死亡事故を覚えていらっしゃる方もいるでしょう。ガス給湯器が不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。上記の事故の原因は不正改造によるものでしたが、そのほかにも、ガス給湯器の排気口が汚れで詰まっていたり、養生シートなどで覆われていたりすると、不完全燃焼がおこる場合があります。

また、ガス給湯器の排気口の周りに物を置いたり、板などで囲ってしまったりしても不完全燃焼が起こることがあります。ガス給湯器や排気口の周りは何もおかず、時々ほこりをぬぐうなどの掃除をしましょう。

2.不用意なことをすると火事になる危険性も

ガス給湯器の中では当然ながらガスを燃料として炎が燃えています。しかし、器具自体はそれほど熱くならないので普段は火が燃えていると意識しない人も多いでしょう。ですから、ついうっかり排気口の近くでスプレー缶に穴をあけたり、燃えやすいものを積み上げたりしてしまう場合があります。

これはとても危険なこと。排気口から出てくる空気は当然ながら熱いので、スプレー缶から噴出したガスや燃えやすいものに引火して火事が起こる可能性があるのです。

3.素人修理は危険の元

最近ガス給湯器の調子が悪い、という時にだましだまし使っていたり、自分で修理を試みたりする方がいます。これは大変危険なことですので絶対にやめましょう。今のガス給湯器はかなり高性能になっている分、素人が簡単に修理できるものではなくなっているのです。

また、「調子が悪いけどまだ使える」と、だましだまし使っていると、いつか不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒が発生する恐れがあります。安全装置が働いてガス給湯器が停止する、ということが頻繁に起こるようになったら、一度業者に連絡して点検をしてもらいましょう。

4.5年以上使ったら業者に点検してもらおう

ガス給湯器は毎日使うものですから、家の設備の中では劣化が早い部類に入るでしょう。ガス給湯器の寿命は約10年と言われていますが、5年を過ぎたころから調子の悪さが目立ってくる場合もあります。

また、排気口の汚れが目立ってきたり目詰まりが起きていたりすることもあるでしょう。ですから、設置して5年が過ぎたら問題がなくても一度業者に点検に来てもらえば、安心して使い続けることができます。

その際はできるだけ多くのメーカーを取り扱っている業者や、アフターサービスが充実した会社にお願いをすると、ガス給湯器の交換の際にも色々と相談に乗ってくれるでしょう。